【経営コンサルタント018】 

2018年10月 15日(月)

前回までのコラムの中で繰り返し説明済ですが、独立系の個人コンサルタントについては、次の通り8つのビジネスモデルに分類することができるはずです。

  1. 会員制ビジネス・高額塾型
  2. プロジェクト・派遣型
  3. 公的機関常駐・依存型
  4. 補助・助成金依存型
  5. ブローカー型
  6. 人づて依存の何でも屋型
  7. 純粋なコンサル業型
  8. セミナー講師型

 

前回までのコラムでは、1の「会員制ビジネス・高額塾型」から5の「ブローカー型」までについて説明しました。

もし、まだそれらを読まれていない場合は、「ビジネスモデル別に経営コンサルタントをチェック2」のコラムから読み始めてみることをおすすめします。

本日は6の「人づて依存の何でも屋型」および7の「純粋なコンサル業型」についてお知らせします。

「人づて依存の何でも屋型」については、まさに人づてに依存しており、「何か仕事はないですか?」という感じで仕事案件を探し続ける人のことを指します。しかも「これが私から提供できるサービスです!」「料金は…」などと自ら製品・サービスのメニューは持っていません。できそうな仕事なら何でも受ける「何でも屋」的な感じで、クライアント企業を獲得しようとします。

そのため、時間が許す限り、あちらこちらのイベントや交流会などに参加して、キッカケを掴もうとするでしょう。人脈を開拓し、それに依存した仕事の獲得方法と言えます。

もしかしたら「えっ、それでも経営コンサルタントなの?」と感じる人がいるかもしれませんが、本人が「経営コンサルタント」を名乗って活動している限り、経営コンサルタントなのです。

  • 自身が提供するサービスに関するメニューのようなものは持つことなく、知り合った相手の要望に応えるために可能な範囲内で出来ることを行う。
  • 人脈に大きく依存した仕事の獲得なので、時間が許す限り、あちらこちらのイベントや交流会などに参加して、人と出会って新たなキッカケを掴もうとする。

数多くのイベントや交流会などに参加して、人と出会って新たなキッカケを掴もうとする。

「純粋なコンサル業型」はコンサルティングだけで生計を立てようとする人です。コンサルティングの定義は人によってマチマチですが、セミナー講師の仕事やロゴマークの制作といった作業代行などの業務を避けて、純粋なコンサルティング業だけで生計を立てようとする経営コンサルタントです。コンサルタントを名乗っている「プロジェクト・派遣型」のように特定企業の臨時職員のようなスタイルとも異なります。

経営コンサルタントを名乗る人たちの中でも最も経営コンサルタントらしい人たちとも言えます。しかし、経営コンサルタント全体の中での割合は少なくなりつつあるようです。なぜなら、1回2時間程度の訪問で20万円、30万円もの金額を払ってくれる経営者(クライアント企業)を見つけ出すことが容易ではないからです。純粋なコンサルティング業だけをやろうとすると売上確保が難しくなっているのです。

今は大手企業の定年退職者が顧問などのタイトルを貰って、月収20万円ほどで週に1回中小企業に勤務するスタイルが非常に増えています。そういう人たちを企業に紹介する会社もあります。もうすぐバブル世代の退職が始まります。働き方改革の影響もあるので、現役時代の経験や業界内の人脈などを活かして中小企業で働く人が今後、増え続けることでしょう。

また、多くの中小企業がクラウドワークスのようなサービスを都合の良い時にだけ利用できるようになりました。専門スキルを持った人材とそういう人材を単発で利用したい企業をマッチングするサービスも増えてきました。このような影響により、従来の経営コンサルタントのあり方が変化しており多様化してきました。競争が激化してきたということです。

そのような環境の大きな変化により「純粋なコンサル業型」を目指したものの、仕事の獲得が容易ではないため、「プロジェクト・派遣型」や「補助・助成金依存型」などに流れてしまう人が少なくないのが現実ではないかと思われます。

  • セミナー講師のような仕事とは一線を画し、純粋な経営コンサルティング業だけで生計を立てようとする。
  • しかし、経営コンサルティング業を取り巻く環境が大きく変化している。従来のような1回の訪問で20万円、30万円と請求するスタイル以外の安価で利便性に優れたサービスが非常に増えている。そのため、純粋なコンサルティングによる仕事の獲得が難しくなっており、「プロジェクト・派遣型」や「補助・助成金依存型」などに方向転換する人が少なくない。

大きく2つの方法がある。1つは、元請け会社・団体に登録しておき、彼らから「○○さん、△△の案件はいかがですか?」とお声が掛かるのを待つ方法。

もう1つは、自らのサービスをコンテンツ化・メニュー化して、そのサービスを利用してもらう方法。典型的な方法は自ら開催するセミナーへ誘導すること。

経営コンサルタントを取り巻く環境についても、デジタル・ディスラプラションが起こっています。次回はこちらから。

いかがでしたでしょうか?

人づて依存の何でも屋型は、起業して間もない人には良いやり方だと思っています。

独立系の個人コンサルタントにおける純粋なコンサル業型は、環境の変化により、全体の中に占める割合が今後、かなり減っていくのではないでしょうか。

1.関口のつぶやき、感じたこと(生産性向上など)