【経営コンサルタント007】 

2017年9月 8日(金)

経営コンサルタントを見分けるためには、複数のコンサルタントを比較検討してみれば良いのです。とはいうものの「Aさんを3カ月試して」「Bさんを2カ月様子みて」「Cさんについても…」と試して比較することは非常に難しいはずです。時間とお金のムダにしかなりません。

ロボットやICTをはじめ、その他のあらゆるツールやサービスの購入(導入)検討をする際には、やるべきことがあります。それは「自社の課題は何か?」「だから、何が必要なのか?」をよく検討し、見極めることです。

同様に、経営コンサルタント探しについても、「コンサルタント探し」を先に行なうのではなく、まずは「自社の課題は何か?」をよく認識することです。

 

その上で、「コンサルを使おう!」と判断したら、次にやるべきことは自社の課題を解決するために、最も相応しいと思われる経営コンサルタントを探し出すことです。でも、意外にも経営コンサルタントの見分け方が難しいと痛感するはずです。

初めての人はもちろんですが、これまで4-5名の経営コンサルタントを使ったことがあるような社長さんでさえも、新たな経営コンサルタント探しは難しいはずです。

 

その理由の1つは、「経営コンサルタントのウソ」のコラムに書いた通り、必要以上に経営コンサルタントに虚栄を張られてしまうからです。

私が知る限り、経営コンサルタントに対してコンサルの仕事獲得についてアドバイスをするような人(コンサルタント)は「ステータスを下げるな!」などと伝えているケースが多いようです。これはまさに「虚栄を張れ!」「見栄を張れ!」「儲かっているフリをしろ!」などということと同じです。

そのような現実を踏まえ、「経営コンサルタントのウソ」のコラムに書いた通りですが、本人が主張する実績をそのまま鵜呑みにするべきではなく、少し疑いの目でチェックした方が良いのです。

そこで、「本当にこの経営コンサルタント(人)は活躍しているのか?」とチェックする際に私が行っている方法をお知らせします。

 

なお、これはあくまでインターネット上で出来る経営コンサルタンをチェックするポイントです。楽して「誰かに紹介してもらう!」という受け身の方法ではなく、ウェブページを駆使して能動的に自身の力で経営コンサルタントを見極める方法です。

セミナーや講演は、経営コンサルタントによって「見込み客」を獲得する絶好の場です。

「活躍している人」であれば、10-15人程度の有志が集まる勉強会のような場ではなく、7080人以上もの人が集まるオープンなイベントに登壇する機会が年に少なくても3-4回以上はあるはずです。こういう実績は本人が自身のウェッブページに公開しているケースが多いので、チェックしてみればすぐにわかります。

でも「この人は本当に講演したのか?」と疑いたくなるようであれば、主催側のウェッブページを通じて再確認することも可能です。

 

また、本人から自らセミナーを開催したとの報告がある場合はぜひ写真の有無をチェックしましょう。同じ画像の使いまわしでないか確認しましょう。なぜなら、募集したが人が集まらないなどの理由でセミナーを開催しなかったにも関わらず、実績づくりのためか「セミナー実績」に含めてしまっている人がいるからです。

開催しなかったにも関わらず、ちゃっかりと自身のFacebookに「昨日のセミナーにご参加いただき…」「会場内では沢山の質問が…」などとコメントしている経営コンサルタントを何人も見たことがあります。

だから「写真の有無?」はもちろん「何が写っているか?」「誰が写っているか?」「合成ではないか?」などを意識してチェックしましょう。

一見するとセミナーの開催実績が多いようでも、実は開催したのはわずか3-4回だったりするのです。

開催回数が多ければ、異なる場所で様々な聴講者が写っている多数の写真があるはずです。一方、開催していないのに「開催した」と報告する人は、同じ写真・同じ服装の写真ばかりを使いまわして掲載しているはずです。

あるいは、そこに自身の姿はなく、他人の講演・セミナーの写真や素材画像ばかりを使っているはずです。よくチェックしましょう。

健康食品や化粧品などの業界では「バイブル商法」と呼ばれる、出版を販促に利用する手法がよく行われていました。「●●でガンが治った!」などとは広告として記載できないので「出版」という手法を使っていたのです。

このように「出版」はどの業界でも広報・宣伝活動の一環として使われています。出版は形を変えた販促物とも言えるでしょう。

同様に、経営コンサルタントの中には集客を目的に出版を試みる人が跡を絶ちません。ただし、不慣れな人が広告代理店などの提案を鵜呑みにして、いきなり新聞の全5段に広告出稿しても大金を損してしまうケースが殆どである現実と同様に、出版という手法には大きなリスクが伴います。多少の売上増にはつながっても、それ以上に大きく費用がかさみ損するかもしれないからです。

ですので、「出版した」ということは「多少なりとも資金に余裕がある人である!」と解釈することができますが、それ以上でもそれ以下でもないということです。「出版した=スゴイ人」と考えていたら、それでは情報の弱者(=情報の価値や真偽の判断に慣れていない人)と同じです。

「活躍している人」であれば、メディアからの取材が少なからずあるはずです。ですので、メディア実績が全くない経営コンサルタントは、「自身の専門分野であまり活躍していないのでは?」と判断することができます。

とはいうものの、メディアにはピンからキリまであるので要注意です。7-8万円ほど払えば芸能人と一緒にパチリと写真を撮って記事にしてくれる媒体もあります。しかも、それを自身のウェッブに載せて紹介するなど、自由に使いまわすことができます。

これは実績のない人が「お金でメディア掲載の実績をつくることができる」という点では良いのですが、経営コンサルタントを選ぶ側は注意が必要です。つまり、「媒体名をよくチェックしましょう!」ということです。「有名人と一緒に写真=スゴイ人」ではないのです。

これは「経営コンサルタント本人のホームページを調べるだけではなく、氏名や社名を検索エンジンに入力し、ある程度のことは調べましょう!」ということです。経営コンサルタント自身のウェッブやブログなど以外に、検索エンジンにヒットする記事をよく精査しましょう。

経営コンサルタント自身のウェッブやブログなど以外に殆どヒットしない場合は「活躍していない人では?」と推測することができます。また「てっきり経営コンサルタントだと思っていたが、全く別の職業に就いている!」という新発見もあるかもしれません。

独立したコンサルタント向け「新 特別レポート」

  • パート1:独立後のコンサルタントとしての働き方・稼ぎ方
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  • パート3:ひとりコンサルタントの主たる競合や脅威とは?
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  • パート5:チャンスを見つけ、生き残り、躍進するためにコンサルタントや診断士がやるべきことは?
  • パート6:コンサルタントが提供するサービスは今後も多様化する
  • パート7:「選ばれる存在・選ばれるコンサルタント」になるために検討・理解すべきことは?
  • パート8:コンサルタントのコンサルタントがおすすめする集客方法とは?
  • パート9:ひとりコンサルタント向け QAセッション1
  • パート10:ひとりコンサルタント向け QAセッション2
  • パート11:ひとりコンサルタント向け QAセッション3
  • パート12:コンサル独立後、1件目の契約獲得(QAセッション4)
  • パート13:ひとりコンサルタントの顧客獲得のポイント
  • パート14:あなたはコンサルタントとして市場のどこを狙うべきか?
  • パート15:金持ちコンサルタントの教え:中小企業診断士であることを名乗らない理由とは?
  • パート16:サラリーマンからコンサル独立する際の賢い方法とは?
  • パート17:コンサルタントにセミナーは必要か?
  • パート18:ひとりコンサルタントの広告戦略
  • パート19:独自の手法をパッケージ型で売るコンサルティングはどう?
  • パート20:起業後、3年経っても成果がない(自力開拓案件が1件も取れない)場合はどうすべきか?

経営コンサルをチェックする際のポイントは理解できましたか?次も「経営コンサルタントの見分け方」です。こちらからどうぞ!

以上、あくまでインターネット上で出来る経営コンサルタンをチェックする際のポイントをお伝えしました。

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