【関口のつぶやき、感じたこと 073】 

2022年 10月 10日(月

  • 先生ビジネス
  • 受注力
  • 満足獲得力

こんにちは、関口です。

今回も1年前にさっと読んだ本を改めてつまみ読みしました。読んだのは、『先生ビジネス“マーケティング”の教科書』という本です。志師塾という講座ビジネスというか、起業塾を運営されている五十嵐さんという方が書いた本です。

五十嵐さんの意見に私も全く同感なのですが、先生業において最も求められることは、「受注力」と「満足獲得力」とのこと。受注力とはマーケティングの力を指します。この2つの能力が必要なのですが、顧客の獲得ができなければ、顧客を満足させることはできません。

つまり、仕事を取る力、顧客をいかにして獲得するかという「受注力」が欠けていたら、仕事が始まらず顧客を満足させることができないので、この力(=受注力)が最も重要ということになります。

また、五十嵐さんが主宰している志師塾では、顧客獲得に必要な7つの能力を定義しています。「独自力」「伝達力」「商品力」「集客力」「高額力」「決定力」「仲間力」の7つです。

「この7つの中でも最も難しいのはどれか?」と聞かれたら、私は「集客力」と答えます。他については、ネットやYouTubeで少し探せば、この本に書かれていることと同じような情報をいくらでも探し出すことができます。

私なりの解釈も入りますが、「独自力」とは自分のウリを明確にすることです。より独自性を持たせることです。この本の中にも書かれていましたが、例えば「営業コンサルタント」よりも「展示会営業コンサルタント」として売り出した方が独自性は高まり、より的確に専門性を伝えることができます。

また、「伝達力」とは、自分の価値が伝わるようなプロフィールの作成など、見せ方をいかに工夫するかということです。

このような感じで、どれについても少し検索すればそれなりに必要な情報がいくらでも入手できるので、この本の内容には目新しさがなかったのです。しかし、情報の整理という点においてこの本が活用できるはずです。

ちなみに、上に示した7つの中でネット検索しても得られない情報が「仲間力」となります。これは、人脈、支えあえる仲間、コミュニティなどを指しているのですが、結局のところ「ウチ(五十嵐さんの)スクールに参加すれば、コミュニティのメンバーになれますよ」「仲間力が手に入りますよ」ということにつながるのです。

さて、7つの中でも最も難しいと私が考えている「集客力」の話に戻りますが、この本に書かれている内容はSNSやブログで情報を発信するというごく一般的な方法です。情報発信してリストを獲得し、獲得したリストに対してステップメールなどで教育し、・・・という広く知られた方法が紹介されているのです。

ところで、五十嵐さんの会社ではどうやって集客しているのでしょうか? 最近は変わったかもしれませんが、以前はFacebookにかなり広告を出していました。FB広告からLP(ランディングページ)に誘導するのです。そして、LPでは、「通常5,000円のセミナーを特別に無料ご招待」と謳い、無料でセミナーへと誘い込むのです。

五十嵐さんの志師塾の案内セミナーに関して、良い点は、開催日時がいくつもあり、講師が複数いることです。複数ある中から日時や講師を選ぶことができるのです。一般的に、個人で事業をやっている人がセミナーを案内する場合、「日時の選択は1つだけ」というケースが多く、複数の中から選ぶことができません。志師塾では複数の中から選ぶことができる点が魅力なのです。

そして、セミナーへ参加すると、この本に書いてある内容と同じようなことを説明されます。その後は志師塾のご案内となるのです。本格的に学びたければ、「志師塾●●期に入ってみては」「●●日までにお申込みいただければ特別価格の●●円で」と案内されることになります。

実は、私も2018~2019年頃に志師塾の説明会に参加したことがあり、その後、よくチェックしていたので知っているのです。

なお、志師塾は控えめなやり方をしていましたが、高額塾の説明会へ行くとよく目にする演出について、興味があれば「高額塾のセミナー、受注獲得の手口は?」を参考にしてみてください。

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