戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと 063】
2022年 5月 6日(金)
こんにちは、関口です。
つい先日、「次世代型青果店」を名乗る青果店をネットで見つけました。「果たして、次世代型青果店とは、一般的な青果店と何が違うのか」と気になり、ちょっと調べてみました。
福岡県で起業して間もない20代の若者が「次世代型青果店」と称して新しい商売を始めたのです。店舗の写真を見た瞬間、「工房一体型店舗のBAKEというチーズケーキ店の生鮮野菜版みたいだな!」と思いました。
都会の中にあるガラス張りの小さな植物工場とも表現できます。カラス張りなので中がまる見えなのです。
この店は、一般的な青果店とは明らかに異なります。一般店なら手に入る大根、ニンジン、ニンニクなどは扱っていないのです。ミニ植物工場で栽培できるレタスなどの葉物に限定されるのです。しかも、その品目は月替わり。
サイズが3つあり、消費者はその中から選ぶことになります。
『採れたて、無菌、農薬ゼロの常備野菜』というフレーズで売り出されているのです。
「ガラス張りの小さな植物工場」で育成した葉物のセット品を、小売店などを通すことなく、ウーバーイーツや出前館などの配達サービを使って直接消費者の元に届けるというビジネスモデルなのです。だから、店(工場)の近くに住んでいる人には、収穫からわずか30分で届くのです。
とはいえ、「最短30分」という売り出し方はコンビニのように拠点を各地に設けない限り、とても無理なこと。
今のところ福岡市に1号店があるだけですが、フランチャイズ展開を考えているようです。
でも、果たしてこのような、都内にある「ガラス張りの小さな植物工場」は商売として上手くいくのでしょうか?
こちらの記事で紹介した最新技術の「四次元農法」を駆使すれば、播種から出荷まで7日で済みますが、従来型の植物工場だと30日以上も掛かります。つまり、消費者に近い都心部で高い賃料を払いながら、1カ月も掛けて育成するのです。
ホームページを拝見した限り、定期便やギフト需要を狙っているようですが、果たしてどのように採算を取ろうとしているのかわかりません。今後も注目していきたいと思います。
とにかく、「次世代型青果店」の詳しいことは、下記の動画もチェックしてみてください。
年間売上10億円規模の中小企業の新規事業向け
勝てる(新規)事業の戦略とマーケティング
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