戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと 062】
2022年 4月 22日(金)
こんにちは、関口です。
植物工場ビジネスにゲームチェンジャーが出現したようです。
露地栽培と異なり、ビジネスをスタートさせるまでに莫大な投資が必要なのが植物工場です。最初に用地を獲得します。そして、施工業者を探して工場を建てます。さらに、栽培に必要な設備を導入しなければなりません。
でもこれだけではありません。生産(栽培)を担う人材の育成が必要となります。ロボットが作業をやってくれるわけではなく、人が一連の作業を担う場合は「自分で判断して行動してもらえるようになる」までに一定の教育が必要です。
しかも、自社に生産(栽培)のノウハウが無ければ、第三者に指導してもらわなければなりません。その指導・コンサル費用も馬鹿になりません。
人も採用・教育してやっと自前の工場で栽培(生産)できるようになっても、売り先を見つけなければなりません。安全性など植物工場ならではのメリットを主張したところ、価格面で優位性がない中、売り先が無ければ在庫を抱えてしまうことになります。
このようにビジネスとしてスタートさせるまでに大変な植物工場。ここで生産(栽培)されるのは主にレタスです。
レタスの栽培は、通常の植物工場で30~40日要します。つまり、播種から梱包・出荷できる状態になるまで30~40日掛かるということ。
ところが、最新技術の「四次元農法」を駆使すれば、わずか7日後に出荷できるそうです。四次元キューブ内で、AIで環境を制御しながら育成するのです。
所要日数だけでも生産性は一気に5倍に跳ね上がります。しかも設備投資は従来型の植物工場の1/10に低減されます。
これだけでも「スゴイ」と言えるのですが、千葉県の酒々井町にあるアトラス社では社会貢献しながら給付金までもらえるビジネスモデルをパッケージにして販売しています。
ちなみに、社会貢献とは障害者雇用です。障害者に仕事の場・稼ぐ機会を提供してあげるのです。私は詳しくありませんが、就労継続支援A型やB型事業所として事業を展開することとなります。そうすれば給付金が貰えるとのこと。
障害者が担うということは、従来型の植物工場の工程と比べて遥かにシンプルな作業で済むということでしょう。
従来の植物工場の生産性を大きく上回る最新技術を駆使し、障害者雇用で社会貢献するのです。そして、レタスなどの生鮮野菜の販売と、障害者雇用で貰う給付金と2つの収入源を得ることができるのです。
これが自動植物栽培ロボットの会社が提唱する新しいビジネスモデルです。
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