戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【経営・戦略001】
2016年9月20日(火)
戦略プロセス経営実践会では、「ビジネス活動をプロセスとして可視化させ、体系的に一体化させたシステム(事業)を構築する!」を基本的なアプローチにしています。
そこで今回は、プロセスについて基本的なことを説明いたします。
まず1つ例をあげます。無意識かもしれませんが、実は私たちが朝起きてから出勤するまでの毎日の活動はプロセスで構成されているのです。
人によって順番が前後するかもしれませんが、目覚めてから家を出るまでの活動は、「1起床→2洗顔・整髪→3朝食→4トイレ→5歯磨き→6着替え→7出発」と大きく7つのプロセスに分けることができます。
中には起きてから何も口にしないまま家を出るので、「朝食」というプロセスを省略する人がいるでしょう。あるいは、トイレが朝食前になる、あるいは、出発までに2回、3回とトイレを利用する人もいるはずです。
とにかく、お伝えしたいのは、このように朝起きてから出勤するまでの一連の活動をプロセスとして捉えることができるということです。
また、「1起床→2洗顔・整髪→3朝食→4トイレ→5歯磨き→6着替え→7出発」の7つのプロセスの中の1つだけに注目し、さらに細かなプロセスに分けることができます。その細かくしたプロセスは「サブプロセス」などと呼ばれます。
「朝食」を例に検討してみましょう。この場合は「朝食」というプロセスを「準備→調理→食事→片付け」と4つのサブプロセスに分割することができます。
ちなみに、冷蔵庫から食べ物を取り出す行為は「準備」の一部であり、肉や野菜のカットや炒めなどは「調理」というプロセスに該当します。
このように私たちが朝起きてから出勤するまでの活動については、大区分→中区分→小区分と何段階ものプロセスに分割することが可能です。一連の活動をいくつかに分割してプロセスとして捉えることができるのです。
プロセスとして捉えることは、ビジネス活動において様々なメリットをもたらします。活動が可視化され、自分の実践するプロセスがよく分かるようになり、問題の解決が容易になります。
顧客に価値を提供している活動はどれか、逆に顧客にとって関係ない活動はどれかなどについての分析も可能となります。ビジネス上の課題における因果関係の分析が容易になるのです。
プロセスとサブプロセス、わかりましたか?次の「プロセスにするのはなぜか?2」はこちらから!
ところで一体、「プロセス」とは何でしょうか? プロセスとは、インプットされた何かをアウトプットの形に転換するために行われる一連のステップや活動などを意味します。
つまり「インプット→プロセス→アウトプット」となるのですが、インプットに対してプロセスという過程を通じて価値が付加されて(転換されて)アプトプットとなるのです。
もっとわかりやすく説明すると、インプットされた何かをアプトプットという新しい何かに転換するための「魔法のマシーン」と表現することができます。
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