戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
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【関口のつぶやき、感じたこと 065】
2022年 6月 10日(金)
こんにちは、関口です。
コロナの影響、それにDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉の普及もあり、2020年以降、多くの中小企業がWEBを活用した集客に力を入れるようになりました。
そのためか、2020以降は「WEB販売の強化」「WEB集客の改善」「ECサイトの強化」などのニーズがあちこちで増えてきました。
また、コロナの影響によって多くの企業の売上が落ち込みました。そこで、国の方は、持続化給付金、一時支援金、月次支援金、事業復活支援金と名称を変えながら中小企業に対して資金を援助しました。
このように多くの企業が業績低迷する一方で、2020年以降に業績を大きく伸ばした会社も少なくありません。2016年に創業した農業ベンチャー「ビビッドガーデン」はその一つです。
この会社は「食べチョク」というサイトを運営していますが、野菜の販売からスタートし、肉、魚、花など、取扱品目を拡大し続けてきました。特に、2020年以降の急成長ぶりがすごいです。現在(2022年6月)の登録ユーザー数は65万人を突破しています。従業員は100名規模になり、2年で約10倍に拡大したとのこと。
この「食べチョク」の躍進もあってか、数年前から、〇〇チョクという表現をよく耳にするようになりました。例えば、静岡県のつくり手と全国の消費者を繋ぐ産地直送型の通販サイト「静岡うまちょく便」があります。
他にも魚の産地直送の「浜チョク」というサービスがあります。岡山県から届けてくれる「おかチョク」もあります。面白いものでは、決裁者のアポイントメントということで「アポチョク」という名のサービスもあります。
とにかく、「食べチョク」のような大躍進したECサイトの影響もあってか、「WEB販売の強化」「WEB集客の改善」「ECサイトの強化」といった取り組みに本格的に乗り出す中小企業が増えてきました。
そんな中、私には気になっていることがあります。
それは、猫も杓子もECサイトを強化しようとしているのですが、サイトをオープンすれば売れるようになるわけではないということ。サイトをオープンすれば勝手に注文がガンガン入ってくるわけではないのです。
約20年前のネット通販の黎明期から「インターネットを使えば世界中の人に売れるようになる」などと都合の良いことを言う業者がいましたが、そうは問屋が卸さないのです。
アマゾンや楽天での集客に躍起になり、細かなテクニックに手を出す前に、やるべきことがあるのでは?
例えば、もしかしたら、EC強化の前に通販の仕組みをつくった方が良いのでは?
さもないと、何かとネットの力だけで何とかしようとすることに躍起になってしまいます。いつまで経ってもWEBマーケティング系の業者に振り回され続けてしまうかもしれません。
とにかく、詳しいことについては、次回以降のコラムで改めてお伝えします。
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