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【関口のつぶやき、感じたこと 064】
2022年 5月 24日(火)
こんにちは、関口です。
今回は、数年前からよく目にするようになったチャットボットについてです。これは「チャット」と「ボット」を組み合わせた言葉で、自動的に会話を行うプログラムのことです。
果たして、年間売上10億円以下の中小企業にチャットボットは必要でしょうか?
最初に、チャットボットの用途として、社内向けと社外向けがあることをお知らせします。
年間売上1億円にも届かない規模の小さなEC事業を運営するような中小企業には社内向けのチャットボットは不要でしょう。社内向けは大企業の総務部門などに向いているのです。
「結婚した」「引っ越したので通勤手当の変更手続きの方法を教えて欲しい」などという依頼に総務部の社員が一つ一つ対応していたら何かと時間が取られます。そこで、社員からの問い合わせ対応の業務にチャットボットを活用するのです。
ということで、ここからは社外向けの用途について考えてみましょう。社外向けとなると、カスタマーサービスや見込み客への対応をチャットボットに任せることができます。特に、ECサイトの運用にはチャットボットの出番が大いにあります。
チャットボットは大きく2種類に分けることができます。1つはシナリオ型です。もう一つは、高度なAI型となります。
シナリオ型は、あらかじめ設定したルールや会話のシナリオなどパターン化された通りに動作するチャットボットです。わかりやすく言えば、ホームページに記載したQ&Aのような内容について、1つ1つチャットで自動対応してくれることになります。
シナリオ式ではあらかじめ設定されている範囲でしか動作しません。また、柔軟性に欠けますが、料金が安いという特徴があります。
一方、AI型は、大量のデータが必要であり、運用までの準備期間が長くなります。料金については、殆ど月10万円以上となり高めになります。
中小企業におけるチャットボット導入に関しては、操作方法が簡単で、手軽に編集できるサービスを選ぶべきではないでしょうか?
ホームページの修正と同じですが、チャットボットに残されたログなどを見ながら、必要に応じて修正していくのです。そして、新たなシナリオやQ&Aを追加します。そうやって「使えるチャットボット」「成長し続けるチャットボット」に育てていくのです。
最後に重要なことをお知らせします。
それは、ホームページにアクセスが無ければ、チャットボットには活躍の場がないということ。ということは、チャットボットを導入する・しないについて悩む前に、まずはホームページに一定以上のアクセスを集めなければならないのです。
年間売上10億円規模の中小企業の新規事業向け
勝てる(新規)事業の戦略とマーケティング
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