戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
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【関口のつぶやき、感じたこと 047】
2020年 6月 14日(日)
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
宝島社から今年の2月に出版された『5Gの衝撃』という本を読みました。5Gについてはこのコラムで何度か紹介しましたが、この本に書かれている内容を紹介しながら改めて5Gで何が変わるのかお伝えします。
2020年の春に始まった次世代の移動通信が「5G」です。5G時代になると、従来よりも桁違いに高速な通信が可能になり、スマホやタブレットに動画など大容量データを瞬時にダウンロードできるようになるのです。
4Gから5Gへと切り替わることによってスマートフォンの使い勝手が際立って改善されるなど5Gがもたらす変化はさまざまですが、5Gによって最も大きく変わり、インパクトを与えるのは何でしょうか?
それは5GがIoT(Internet of Things)と言われる「あらゆるモノがインターネットにつながる社会」の到来を促すことになるということです。
また、5G時代の到来で最も大きな期待が集まっているサービスが「仮想現実」と訳されるVR(Virtual Reality)です。VRと類似した「拡張現実」と言われるAR(Augmented Reality)も同様です。本にはグーグルやフェイスブックがVR関連のビジネスで苦戦していたことが書かれていましたが、確かにグーグルグラスなどは一時期ちょっと話題になりましたが殆ど普及しませんでした。
さらに、最近ではVRやARに加えてMRという新たなカテゴリーが生まれました。MRと聞くと私は製薬会社の営業担当者をイメージしてしまいますが、これはMixed Reality(複合現実)と呼ばれています。本にはARやVRよりもヴァーチャルな世界をよりリアルに感じることができるのがMRと記載されていましたが、定義がイマイチです。
だからARと呼ぼうがMRと呼ぼうが大した問題ではないとのこと。また、最近ではVR、AR、MRなどの分野を包括的に「XR」と呼ぶそうです。ちなみにXは「未知」を意味すると本にも書いてありました。
本にはMRの分野でいち早く実用化された商品としてマイクロソフトの「ホロレンズ」に関する記述があったので、早速、マイクロソフトのホームページをチェックしてみました。「HoloLens 2 の Mixed Reality は、ビジネスに携わる人々がより効果的に学び、意思疎通を図り、共同作業する上で有用なアプリケーションやソリューションを独立型のデバイスと融合することで生まれました」と紹介されていました。
昨年(2019年)11月掲載した「AR(拡張現実)の可能性」と題したコラムの中でVRやARについて紹介しましたが、同じような内容が本にも書かれていました。従来、工場に配属された従業員は先輩の動きを観察しながら見よう見まねで仕事のコツを修得していたが、ホロレンズを使えば新人作業員の目の前に仮想部品やその組み立て方を指示する図版などが表示されるということ。
こうしたトレンドは製造業に限らず、今後、あらゆる分野に広がっていくはずです。
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