戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと005】
2019年 1月 7日(月)
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
当会のテーマは「売り手(製造業)と買い手(非製造業)をつなぐ」ですが、本日はそれとは全く関係ない話です。
「青汁」です。
青汁ビジネスについてです。
【経営・戦略009】の「非顧客層の海を見つけ出す」と題したコラムでは、非顧客層の3つのグループを特定して新規需要を開拓するブルー・オーシャンについてお伝えしました。
それを青汁ビジネスで見付けました。
青汁王子と呼ばれているまだ20代の若手社長がよくメディアに出るようになってきましたが、その会社が凄いのです。
会社は2007年に設立されたようですが、2014年に全く畑違いの青汁を売り出す美容EC事業をスタートさせてわずか3期目にして130億円を超える売上を叩き出したのでした。
実は私、介護ロボットの仕事に関わる前、健康食品を販売する事業の責任者を務めていました。15年くらい前のことですが、当時、「やずや」や「アサヒ緑健」など健康食品の販売であっという間に100億円以上の規模になった会社をいくつも調べ上げました。
他の青汁メーカーはちょっと前から売上が頭打ち状態になっていたにも関わらず、青汁王子の会社の躍進が凄まじいのです。
今でもTV通販の番組をチェックしますが、殆どの健康食品会社のターゲットは年配者です。化粧品の場合は若い女性をターゲットにしていますが、チラシ、TV通販などをチェックしてみればわかる通り、殆どの青汁会社は年配者をターゲットにしています。
ところが、青汁王子の会社は若い女性をターゲットにしているのです。
既存の青汁会社が引いていた境界線を打ち壊したのでした。文章が長くなってしまうので、詳細は省きますが、まさに非顧客層の海から新規需要を開拓したのでした。
会社のホームページには、「これまでの青汁が目を向けてこなかった若年女性層を対象にすれば、市場で独り勝ちできる」や「急成長の背景にあるのは、業界の常識にとらわれない商品企画力…」と記載があります。
常識にとらわれない…まったくその通り。多くの人は固定観念にとらわれすぎですから。
お見事です。
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