【ビジネス書002】 

2016年9月22日(木)

「マーケット感覚を身に付けよう」というタイトルですが、この本で著者が言わんとする内容はまさに「マーケット感覚を身に付けよう!」ということです。

 

では一体、「マーケット感覚って何?」ということですが、私は世の中の物事に対して常に「なぜ、そうなのか?」「それが本当に正しいのか?」と、一歩引いた立場で考えられる能力であると理解しました。

あるいは、立場や見る角度によって、同じ事象を見ていても「見え方」が違うので、1つの側面だけからではなく、複数の側面から見ることができる能力のことでもあると感じました。

事実、著書には「ちょっとマーケット感覚を働かせると、まったく違う風景が見えてくることがある」との記載があります。また、「重要なのはノウハウや知識を覚えることではなく、過去に経験のない場面に遭遇したときにも、自分で判断できる独自の基準や肌感覚を持つこと」と書いてあります。

この通りなんとく「マーケット感覚」の意味は理解できるのですが、果たしてどうしたらそのような感覚が身に付くのでしょうか?これについて本書では5つのポイントが紹介されています。

 

1つ目は「プライシング能力を身につける」。ポイントは自分の価値基準に照らして価格が妥当であるかを考えること。他人の判断基準である「値札」や「相場」に振り回されるのではなく、自分独自の価値基準を手に入れようということです。

著者は「50%オフ」だから「半額でお得だ!」と考えるのではなく、本当に自分にとってそれが〇〇円の価値があるかと判断することをすすめています。

2つ目は「インセンティブシステムを理解する」。ポイントは、人間の行動が何に動機付けられているかをよく考えること。人が何か特定の言動をとるに際し、その背景にある要因や、その要因が言動につながるまでには何かがあるのですが、著者はそれを「インセンティブシステム」と言っています。

3つ目は「市場に評価される方法を学ぶ」。ポイントは「属人的な組織評価からの脱皮」。組織を離れて生きていくためには、人脈力や根回し力などを駆使して上司(組織)に評価される人ではなく、顧客(市場)に支持される人を目指そうとのこと。

4つ目が「失敗と成功の関係を理解する」。失敗とはスタート地点から成功までの途上に存在する学びの機会です。起業家やフリーランス、アーティストなどの仕事は、最終的には「市場で生きていく」という働き方なので、スタート時点であれこれ考えるより、さっさと市場に向き合い、さっさと失敗を重ねようと著者がアドバイスしています。

最後の5つ目が「市場性の高い環境に身を置く」。市場性の高い場所とは、需要者と供給者が価値を交換する現場や、人間のインセンティブシステムが直接的に働く場所であり、組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定方法が採用されている環境とのこと。

実は、この説明だけではよくわからなかったのですが、逆に市場性が低い環境を知り理解できました。それは、公務員や資格保有者だけに与えられ聖域化している職業です。

こういう職業は「安定している」と考えられてきましたが、グローバル規模で市場化が進んでいく時代では、規制や資格で守られていただけに市場化の波を受けやすいとのこと。

規制や利権などに依存して事業機会を伺うのではなく、やはり自らの力(戦略、マーケティング)で継続的に顧客を集める事業の仕組みを築くことが重要ではないでしょうか?次のビジネス書は、大前研一氏の「0から1」の発想術

とにかく、世の中で「当たり前」と言われていることにも「なぜ?」「本当にそうか?」という意識を持ち続け、TVや新聞などのマスコミ報道をはじめ、影響力ある人が口にする意見についても、そのまま鵜のみにするのではなく、本質を見極めるように日頃から意識することが重要であることを再確認させられますね?

1.関口のつぶやき、感じたこと(生産性向上など)