戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと004】
2019年 1月 5日(土)
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
正月に読もうと思って、クリスマス前に購入した『HUMAN+MACHINE 人間+マシン: AI時代の8つの融合スキル』という本を読み終えました。
この本のテーマは「人間とマシンをどのように協調させるか」でしたが、詳細については、改めて「ビジネス書」欄で紹介することにします。
さて、まずは本の最後の解説欄になるほどと思った一文があったので紹介します。
それは「AIを活用して構築した資産は、学習データを蓄積することで、その価値を高めていく」という内容です。
私なりに解釈すると次の通りです。
旧来型の資産(例:ITツール、ロボットなど)は導入のタイミングからその資産価値が落ちていきます。これについては私たちの日常でも同じことが起きています。例えば、車、家、スマホ、本…どれも購入時が最も価値があり、買った瞬間から時間の経過と共に価値が落ちていきます。
しかし、AIを活用して構築した資産については、育てていくことができるということです。だから導入時点での効果のみでROIを試算・判断すべきではない、というのが著者の主張です。
また筆者は、AIの導入手順についても言及していました。つまり「どこから始めるべきか?」ということです。
それについては「ルーチンワーク」の自動化です。具体的にはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入です。一連の定型的なプロセスの自動化ということです。
ただし、単純に人間の作業を置き換えるためだけにマシンを使う場合は、最終的に行き詰まると警告しています。
次に、定型的な業務の自動化からもう一歩進んだ自動化として、人間の意思判断をも自動化する、アナリティクス手法を組み込んだ業務自動化をすすめています。これは、例えば小売業で採用されている過去のデータに基づいて需要予測を行い、その予測に基づいた自動発注などが該当します。
他にもいろいろと書きたい内容があるので、「ビジネス書」欄に掲載する前に、あと一度だけ、数日以内にこちらで紹介いたします。
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