戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
このサブテーマで戦略プロセス経営実践会が提唱するのは『自社独自のストーリーづくり』と『それを活かしたメディア戦略の展開』です。
重要なのは、他にも選択肢がある中、『選ばれる存在』になることです。単に価格の安さで選ばれるのではなく、価値ある存在として認知されることが求められます。
そのためには、まず顧客に深くアプローチし、認知度を高める必要があります。資金力が潤沢な企業は大金を投入して大々的に広告宣伝することができますが、中小企業は自社の限られたリソースでどう戦略的に認知を獲得すべきかを必死になって検討しなければなりません。
そこで当会が提案するのが、『自社独自のストーリー』を活かしたメディア戦略です。メディアというテコの活用を、自社のマーケティング戦略に組み込むことです。
しかも、顧客に向けたアプローチが単発的でなく、戦略的である必要があります。そして、誰が顧客で、彼らが何を価値としているのかを理解した上で、適切なメッセージを、ブレることなく、適切なタイミングで届けることです。
自社の商品やサービスを広く知ってもらい、ブランド力を高めたいとお考えではありませんか?
そのためには、まずターゲット顧客に自社を認知してもらうことが重要です。ただし、その前に「誰が顧客なのか」を明確にし、彼らがどのような価値を求めているのかを理解することが不可欠です。
商品やサービス、さらには企業自体の認知度が高まることで、競争力が向上し、成長が加速します。
例えば、同じ大学の経営学部の教授であっても、メディアへの露出が多い人には、講演や執筆、社外取締役への就任といったさまざまなオファーが舞い込み、活動の幅が広がります。
同様に、メディア露出が多い企業や個人も、業界内でより多くのビジネスチャンスを得ることができます。
多くの企業の社員が陥りがちな誤りの一つは、自社製品・サービスの機能面ばかりを強調してしまうことです。
しかし、顧客にとって重要なのは、その商品がどのように自分の生活やビジネスに利益(ベネフィット、すなわち実際に得られるメリット)をもたらすかという点です。カタログや仕様書に書かれた機能の説明だけでは、顧客の心には響きません。
ですから、製品の『機能』を単に伝えるのではなく、それを『利点』(その機能によって得られる有益な効果)に変換し、さらにその利点を『感情的なメリット』(顧客が感じる喜びや満足)として伝えることが大切です。
顧客が実際に感じる具体的な満足感や解決策を伝え、顧客の体験に結びつけたストーリーを作り上げることで、本当に必要な価値を伝えることができます。これは単に『機能面』のメリットを強調するだけではなく、顧客の感情や生活に訴えかけるアプローチです。
価値はストーリーで伝える:共感を呼ぶ商品訴求
商品の価値をアカデミックな(学問的で専門的な)表現で伝えても、多くの顧客には響かないものです。
特に、専門家以外の人々にとっては、難しい用語や技術的な説明では理解しづらく、印象に残りにくいのです。
そこで、ストーリー(物語)の形で伝えると、顧客の記憶に残りやすくなります。ストーリーは、単なる機能説明を超えて、顧客の共感を呼び起こし、商品の価値を強く印象付ける効果的な手段となります。
現代社会では、私たちは毎日膨大な量の情報に接しており、そのほとんどは記憶に残りません。だからこそ、商品の価値を顧客に覚えてもらうためには、ストーリーを使って訴求することが重要なのです。
ここでは青汁の販売を考えてみましょう。『国産の大麦若葉を使用』や『食物繊維が〇倍含まれている』という説明だけでは、顧客に強い印象を与えることができないはずです。
顧客に価値を伝えるためには、単に数字や機能を伝えるのではなく、顧客の生活や悩みと関連付けたストーリーで訴求する必要があります。
例えば、青汁がどのように健康の悩みを解決したか、あるいはその商品が顧客の生活をどのように改善したかという『感情的な体験』をストーリーにすることで、より強い共感と価値を伝えることができます。
下記は、一般的な事例となりますが、当会が提唱するのは競合他社にはマネできない「自社独自のストーリーづくり」となります。これを最大限に活用するのです。
顧客にとってどのような価値があるのかを伝える際に、ストーリーテリングは非常に有効なのです。青汁のテレビ通販番組の宣伝については、基本的な売り方は20年以上前からほとんど変わっていません。
多くは前述のようなストーリー構成になっているのです。
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