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【関口のつぶやき、感じたこと 101】 

2025年 3月 27日(木

  • レバレッジ集客
  • 起業後の集客
  • 効率的な営業
  • 見込み客の獲得

こんにちは、関口です。

前回のコラムでは、「起業したばかりの人が集客でやりがちな間違い」についてお伝えしました。〇〇会の会合にあちこち顔を出して頭をペコペコ下げるよりも、自らの専門性や権威性を示す場、つまりセミナー講師などの「見せ場」を作る方が効果的だという内容でした。

今回はその続きです。キーワードは「レバレッジ集客」。この考え方をうまく使うことで、限られた時間とエネルギーで、より大きな成果を得ることが可能になります。

なぜ〇〇会での営業活動は非効率なのか?

私が〇〇会などのビジネス交流会での「顧客の開拓」をおすすめしない最大の理由は、「レバレッジが効かない」からです。

例えば、ある会合に50人の参加者がいるとしましょう。一般的に、その場にいる全員としっかり話ができることはまずないでしょう。限られた時間内に少し踏み込んだ話ができるのは、せいぜい3~4人が現実的ではないでしょうか。しかも、的外れな相手ばかりの可能性もありますし、移動時間や交通費もバカになりません。これでは、レバレッジがまったく効かない非効率な営業です。

レバレッジとは「少ない力で大きな成果を得る」こと

「レバレッジ(Leverage)」とは、てこの原理に由来する言葉で、「少ない力で大きな成果を得る」ことを意味します。ビジネスの世界では、時間・お金・労力などのリソースを効率的に使って最大限の効果を引き出すことを指します。

つまり、あなた自身の限られたリソースから最大のリターンを得ることができるかどうかが、起業初期の集客では非常に重要になってきます。これは起業当初に限らず、その後も同じです。顧客獲得のためには、やみくもに人と出会って、体力勝負で一人ずつ見込み客を探し出すようなスタイルよりも、むしろ自分の代わりにあなたの価値を届け、あなたについてPRしてくれる「仕組み」を持つことがカギではないでしょうか。

というか、人と出会って、いきなり「〇〇はどうですか?」とチラシを渡すような行為は、街の中で無理やりビラを人に手渡しするようなことではないでしょうか。多くの人が口に出さなくても大なり小なり不快感を覚えるはずです。

だからこそ、なんとなく自然な形で紹介する必要がありますが、そのためには相手との間に一定以上の信頼関係が必要となります。または、〇〇詐欺のように複数人で役割を分担しながら、一人の相手をその気にさせるという演出が必要になります。こういうことは意外と大変です。こんなことで苦労するよりも、これから紹介する方法の方が容易なはずです。

ネットこそ最大のレバレッジツール

では、どうすればレバレッジを効かせた集客ができるのか? その答えは、インターネットの力を最大限に活用することだと考えています。テクノロジーと表現した方が良いかもしれません。テクノロジーを使えば、仕事の生産性が飛躍的に高まりますが、集客においても同じです。つまり、テクノロジーを駆使してレバレッジを効かせることです。

例えば、自分の専門性を活かしたYouTube動画やブログ記事、SNSでの情報発信、Zoomを使ったオンラインセミナーなどは、たった一度の発信で多くの人にリーチすることができます。これは、対面営業では到底かなわないスケール感です。

また、一度つくった動画や記事は、24時間365日、あなたの代わりに働き続けてくれます。ネット上のコンテンツは、あなた自身の「分身」として、無限にレバレッジを生み出してくれるのです。

もちろん、直接会って話すことで信頼が深まる場面も絶対に持つべきです。しかし、まずは広くリーチしながらあなたの存在を認知してもらい、その中から「あなたに興味があります!」「あなたのオファーが欲しいです!」と名乗り出てくれる人を無理・無駄なく見つけ出すことこそが、現代のスマートな営業スタイルだと言えるでしょう。YouTube動画やブログ記事だけではリーチ数が少ない場合は、少額で広告出稿を試してみると良いでしょう。リーチをお金で買うのです。

そして、見込み度の高い人と対面して深入りするのです。関係を構築していくのです。それまでの見極めの段階では、ネットで広くアプローチした方が効率的です。

あなたの成果は「会う人数」で決まらない

「人に会えばなんとかなる」という考え方は、時に非効率で、自分の時間とエネルギーを消耗してしまいます。そうではなく、自分の知識や価値について、レバレッジを効かせながら届けるようにすることです。そのためには、まずインターネットというツールを最大限に活用することを検討した方が良いでしょう。

あなたが持つ専門性は、きっと誰かの役に立ちます。必ずあなたの力を必要とする人がどこかにいるはずです。ただし、それを必要とする人に届かなければ、つまり「あなたやあなたが提供する商品・サービスの存在」を認知してもらわなければ意味がありません。「正しい人に、(あなたに関する)正しい情報を、正しいタイミングに届ける」ためにも、少ない力で大きな成果を生む「レバレッジ」という視点を、これからの集客に活かしてみてはいかがでしょうか。