【関口のつぶやき、感じたこと 085】 

2023年 10月 30日(月

  • 新規事業
  • 戦略
  • YouTube
  • 市場選定

こんにちは、関口です。

中小企業にとって、新規事業の立ち上げは、大きなチャレンジです。私が見てきた限り、事業の立ち上げ後、最初の数カ月間は順調にいくことが多いです。それは、社員や取引先の協力を得て売上を伸ばせるからです。例えば、社員の知人・友人にお願いして購入してもらうことができます。取引先にお願いすればお付き合いの関係上、購入してくれるでしょう。

このように身内や関係者に購入してもらうことで、最初の数カ月間は受注(契約)の件数が増えて売上が伸びるのです。しかし、その後は事業が低迷するケースが少なくありません。

そこで、中小企業の新規事業が上手くいかない本当の理由を考えてみましょう。

戦略の欠如

中小企業の新規事業が上手くいかない大きな理由の一つは、戦略がない中、特定のツールや手法を使うことが前提になっていることが多いからです。特定のツールや手法の活用で問題を解決しようとするのです。

特定のツールや手法の活用でなんとかしようとする発想が前提になっていると、例えば、社外に助っ人を求める場合においても、そのツールや手法に長けた人(支援企業)を求めようとします。

例えば、SNSやYouTube動画の活用が解決策であると判断した場合、SNSやYouTube動画の活用に長けた人(支援企業)を求めるはずです。そのようなツールの活用に長けた人を選んでしまうと、当然ながらその人はYouTube、あるいは、SNSの活用という範囲内でなんとかしようとするはずです。

その結果、格好いい動画ができるかもしれません。しかし、事業は低迷したまま。

本来の新規事業の目的は、売上増や利益を出すことではないでしょうか? 決して特定のツールや手法(この場合はYouTube)を使うことが目的ではないはずです。YouTubeの活用は、目的達成に向けた多数の選択の中の一つにすぎないのです。

本来なら、YouTubeではなく、別の手法やツールを活用した方が良かったかもしれません。ところが、経営者や事業責任者がYouTubeの活用ありきの発想になっており、視野が狭くなっていると、他の選択肢が見えなくなってしまうことがよくあります。

このように、さまざまな可能性を検討することなく、特定のツールや手法の活用でなんとかしようとすることが多いのです。

とにかく、新規事業を成功させるためには、適切な戦略が欠かせません。ツールや手法は、戦略を実行に移すための手段の一部であるべきです。まずは事業戦略を構築した上で、どのツールや手法が最適かを検討することです。目的は売上や利益の最大化であり、そのための手段としてツールを選択するべきなのです。

YouTubeやSNSを活用することは重要ですが、それらは戦略の一部であることを忘れないようにしましょう。戦略が先にあり、ツールはその実現手段であるべきなのです。

市場選定が不適切

1つ目の理由として、特定のツールや手法の活用でなんとかしようとすることが多いと述べましたが、もっと前の工程までさかのぼって検討してみると、そもそも新規事業で販売しようとした商品選びやビジネスモデルが間違っていたということもあります。

中小企業の新規事業がまるで上手くいかない大きな理由の二つ目として、市場選定が不適切であることがあります。商品やサービスの選定、販売市場の選択、競争状況の見極めが誤っていることがあるのです。

これについては次回のコラムでお知らせします。

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