【関口のつぶやき、感じたこと 074】 

2023年 1月 6日(金

  • ゴミ拾いをすると、人生に魔法がかかるかも♪
  • ものの見方
  • 考え方
  • 習慣
  • 幸せのベクトル

新年あけましておめでとうございます。

こちらは2023年最初のコラムとなります。

昨年12月に新聞広告で知り、購入した『ゴミ拾いをすると、人生に魔法がかかるかも♪』という本をこの正月に読みました。

この本には、著者の吉川さんのゴミ拾い体験を通じて、幸せになるものの見方・考え方・習慣などについていろいろ書かれています。ちなみに、吉川さんは98年に書店をオープンさせました。それから20数年後の今、グループの年商は47億円を超えました。この本は、そんな中小企業の経営者として大成功した吉川さんのゴミ拾い体験記なのです。しかし、単なる体験記ではありません。後で述べますが、本当の狙いにも直ぐに気づきました。

人生はものの見方、考え方と習慣で決まる

「はじめに」欄を読むだけでも吉川さんの主張がよくわかりますが、私が最も納得したのは「人生はものの見方、考え方と習慣で決まる」という一文です。全くその通りだと思いました。

これについて、別の言い方をすると「起きたことを出来事としてどう捉えるかで幸せは決まる」という意味合いになります。その人が、外側の事象に対してどのような考え方で解釈するかで決まるのです。

同じ事象をどのように考えて解釈するか? それによってプラスにもマイナスにもなるわけです。

ちなみに、ものの見方、考え方とは、ズバリ「心」のことです。「物事をどう捉えるかという考え方が心」と定義するとわかりやすいと吉川さんが述べています。つまり、幸せになるためには心を変える必要があるのです。

私は数十年前に読書を通じてこのことに気づかされました。その時は目から鱗でした。しかし、頭でそのことを理解しても、実際にはそうは問屋が卸さないはずです。と言うのは、心のコントロールは簡単でないからです。

その要因の一つは、本にも書かれていますが、私たちの多くが「他人軸」になってしまうから。本の中で著者が述べている通り、私たちは、常に他人の目にさらされています。自分の芯を持っていないと、ついつい他人軸になり、人の目を気にして生きるようになります。人の目を気にしながら、自分を殺してしまうような判断(ジャッジ)を下してしまうのです。

では、心を変えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

吉川さんは、心を変えるよりも形を変える方が早いと述べています。心を変えようと思えば、形である行動を変えるのです。また、行動だけでは一過性で終わってしまうので、習慣が必要とのこと。吉川さんの場合、その習慣の最たるものがゴミ拾いなのです。

ゴミ拾いの習慣を続けることで、誰の目も気にせず「自分軸になる」という素敵なプレゼントが手に入ると述べています。

どこへ行くにも、常にトングを携帯し、電車の待ち時間など、ちょっとした隙間時間でもゴミ拾いをすることが吉川さんの習慣になっているそうです。しかし、そんな吉川さんでも、ゴミ拾いをしはじめた頃は、世間体を気にしたこともあるそうです。

いつでも、どこでも、ゴミ拾いとなると私を含め、殆どの人が他人の目を気にするでしょう。だから、「ちょっとした時間があればトングとゴミ袋を持ってゴミ拾い」というわけにはいかないと思います。だからこそ、ゴミ拾いを続けている筆者の吉川さんにはとても感心します。吉川さんは次のように述べています。

ゴミ拾いの究極の目的は、自分の状態を上機嫌にすること。ゴミ拾いをしていると、いつの間にかゾーンに入る。他人の目がきにならなくなり、ゴミと対話、そして自分との対話の時間に入っていきます。

幸せのベクトル(方向性)は2つある

「人生はものの見方、考え方と習慣で決まる」以外にも私がとても気に入った内容がありました。それは、「幸せのベクトル(方向性)は2つある」ということ。

2つのうち一つは、自己実現のベクトルです。これは「なりたい自分になる」ために、結果を出すために頑張るということ。そして、もう一つは、ありのままの自分を認めて、自分を好きになる、「自分は自分でいい」という自己肯定のベクトルです。

この2つのベクトルについて、吉川さんは、「マテリアル(物質中心)な生き方」と「スピリチュアル(精神中心)な生き方」と表現しています。

前者の「マテリアル(物質中心)」な生き方は、どちらと言うと損得やエゴ重視の生き方となります。これについては、常に不足をベースに考えるので、「欠乏マインド、競争マインド」の生き方になりがちです。しかし、それがモチベーションの大きな源泉にもなるのです。

後者は、精神世界での幸福をメインにした、「スピリチュアル(精神中心)」な生き方となります。これは、エゴというよりも目の間に運ばれてくるものを楽しむという「お任せ」の生き方です。満ち足りていることをベースに考えるので、「豊かさマインド」の生き方になるのです。しかし、競争社会の中では、物足りない生き方にも見えます。

吉川さんは、「成功を追い求める自己実現、もしくはスピリチュアルのどちらかに偏った本が多い」と述べていますが、全くその通りだと思いました。これまで私が読んだ本の殆どはどちらに偏っていました。

ちなみに、吉川さんのオススメは、マテリアルの暮らしもスピリチュアルの暮らしもどちらも楽しむことだそうです。楽しみさえすれば、ストレスが大きく減りますから。

最後になりますが、この本を手にして直ぐに気づいたことがあります。それは、「武蔵野の小山昇氏のやり方に似ているな~」ということです。本の中には、吉川さんが武蔵野主催のセミナーによく参加し、かなりお世話になったようなことが書かれていました。

また、チエックしてみたら吉川さんが経営している会社には、経営サポート事業があり、中小企業の支援を行っているとのこと。まさに武蔵野と同じです。そういうこともあってか「LINE登録」など、見込み客集めを目的としていることが投げ込みチラシの内容からよく伝わってくるのです。ありふれた経営本とは異なりやり方で人を惹きつけようとしているようです。

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