【関口のつぶやき、感じたこと 068】 

2022年 8月 9日(火

  • オンライン講座
  • 売れるコンセプト
  • ターゲット
  • コラボ

こんにちは、関口です。

1年くらい前にパラパラと読んでみた「オンラン講座の教科書」という書籍を改めてさっと読み返しました。目新しいことが書いてある本ではありませんが、役に立ちそうなポイントをいくつか紹介します。

売れるか売れないかの違いは、「売れるコンセプトがあるか?」とのこと。これはオンライン講座に限った話ではありません。著者の渋谷さんは、本の中で「大切なことは、講座の中身よりも、まずは受講者がより参加したいと思う講座のコンセプトをつくることである」と述べています。

買いたいと思わせるタイトルづくり

ちなみに、コンセプトと記してありましたが、文脈をたどると著者が言わんとしていることは「タイトル」ではないかと思います。つまり、「中身よりも、まずは受講者がより参加したいと思わせるタイトルづくりが重要だ」ということでしょう。

その方法の一つとして「ターゲットを絞り込むこと」が紹介されていました。例えば、

  • 婚活中の女性→バツイチのアラフォー婚活女性
  • 経営者→社員10人以下のプレイングマネージャーも兼務している経営者

このように、より絞り込んだターゲットの例が記されていました。

対象を絞ることで読み手は「あっ、自分のことだ」と思うようになります。結果として、反応率が上がります。

参加したいと思わせるもう一つの方法は、最終的にどんな目標を達成するための講座なのかが伝わるように見せることです。

また、今すぐ講座が売れるテーマとして4つ紹介されていました。これは、1)お金、2)時間、3)人間関係、4)美容健康の4つです。20年くらい前によく目にした「情報商材で稼げるテーマはこれだ」などという類の情報と殆ど同じだと感じました。とにかく、売れるテーマとは人間の本能に根ざしたものなのです。

さらに、「特に社会情勢に大きく影響する問題ほど、最優先で売れるテーマとなる」と書かれていましたが、正にその通りであると考えています。これはYouTubeでも同じです。ここ1~2年の間、社会情勢に大きく影響する問題といえば、コロナ、ワクチン、戦争などでした。

こういうテーマを掲げて視聴者を巧みに惹きつけて、「メディアは真実を伝えていない」「YouTubeのガイドライン違反になるので、もっとディープな話や〇〇についての真相を知りたい方は、〇〇の会員になって」などと誘導してリスト(会員)を集めて商売している人もいます。

最大のネックは集客

多くの人は、ターゲットを絞り、彼らが関心を示すような素晴らしいタイトを考え出して講座をつくったとしても、それを買ってくれる人を見つけることに苦労します。

講座づくりに関するポイントについてはYouTubeやブログなどで学べば、それなりのレベルに達することは可能です。ところが、多くの人が集客に苦労します。

「オンラン講座の教科書」には、集客について書かれたセクションもありましたが、目新しさはありませんでした。「メルマガやLINEに登録してもらい、有料講座へ誘導しましょう」という15年以上も前から広く知れ渡っていた方法について書かれていました。

いきなり「登録してください」というアプローチでは誰も登録してくれないので、まずは無料でノウハウを出すようにしましょうということです。

繰り返しになりますが、「ターゲットとなる見込み客に、講座コンテンツの存在を知ってもらい、メルマガやLINEに登録してもらう」ということです。そのために、YouTubeやSNSに無料で問題解決となるノウハウを提供しようということを著者は強調しています。

「メルマガやLINEに登録してもらい、有料講座へ誘導しましょう」などと伝えることはとても簡単ですが、成果を出すことが大変です。実際には9割以上の人が上手くいかないまま、「ブログだ」「LINEだ」「動画の時代だからYouTubeだ」「メール送信を自動化するためにもステップメールだ」などと、次から次へと出てくる手段・手法に振り回されているのが実態ではないかと思います。

とは言うものの、少し役に立ちそうな内容もありました。それは「最速でリストを取るならコラボ」という内容です。そのために、コラボ相手と対談をすることや相互紹介を行うことが書かれていました。

ただし、これについても一定のレベルに達していないと、ヨソの人と組んでも上手くいきません。ということは、リストを持っている人にお金を払ってコラボを企画してもらうような形になるでしょう。これでは広告出稿と同じということになります。

著者は、無料で問題解決となるノウハウを先に提供しようと主張しているのですが、これだけで集客できるほど単純な話ではありません。巧みな知恵が必要なのです。そこで興味がある方は、全て無料ですので「事例から学ぶ集客の知恵」の記事を参考にしてみて下さい。

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