戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと027】
2019年 7月 4日(木)
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
数日前に宮城県庁の仕事で仙台へ出張しました。宮城県内の介護施設の職員や県職の人たちなど80名くらいの人たちの前でセミナーの講師を務めました。
2時間40分の長時間コースだったにも関わらず、参加者の多くは、終始、食い入る感じで聴いていました。話ながらそれがよくわかりました。特に、目の前にいた、前から3列目までに座っている人たちからは、必死さがひしひしと伝わってきました。
短時間の質疑応答の場では「食い入るように…」というシーンがよくありますが、2時間40分と長丁場だったにも関わらず、ずっと私の話に注意を払ってくれました。感謝、感謝です。
当然ながら、私は飽きさせないような工夫をしていたのです。その前に、ちょっと…。
私自身、さまざまなセミナーに参加したことがありますが、参加者が10人程度しかいないような場では、さすがに堂々と居眠りしている人の姿を見たことはありません。ところが、30人を超えるセミナーになると、居眠りしている人、つまらなそうに資料を眺めているだけの人、こっそりといつまでもスマホをいじっている人などが目立ち始めます。
過去に参加した大手企業や行政が主催したセミナーなどでは、周囲を見渡したら「会場内の5~6人に1人は、うとうと居眠りをしていた」という場面に何度も遭遇したことがあります。
ところで、数日前のセミナーで私が工夫したことは何かというと、参加者に「発言する機会」を頻繁に与えたことです。私は常に、よくありがちな一方的に話すスタイルは避けるようにしています。また、「説明する」というよりも「会話する」感じで話すように努めています。
今回、業務改善をテーマにしたのですが、参加者の食いつき具合がとても良かったのです。よくありがちな研修のように、フレームワークを個別に説明するようなことはしませんでした。一般的な業務改善の研修では、「これってQC7つ道具を教えているだけでは?」という感じで、1つ、また1つと「ツールやフレームワークを説明しているだけ」のケースをよく目にしたことがあります。
同様に、「ツールの使い方を学ぶことが目的になっているのでは?」と思いたくなる研修もよく目にしました。
私の場合、オペレーションの構築という視点から「事業戦略」の考え方を採り入れた上で、ロジックを組みながら、わかりやすくストーリーを組み立てたのです。だって、業務改善そのものも、本来の目的ではありませんから。
そのような工夫をしたので、「2時間以上も食い入るように…」という結果になったのかと思います。
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