戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
【関口のつぶやき、感じたこと009】
2019年 1月30日(水)
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
前回に引き続き三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2019年 日本はこうなる」という本の内容を紹介します。
今回は、2015年1月に公表された「ロボット新戦略」についてです。
本には「人との共存を前提とするサービスロボットは、当初の想定ほどの市場拡大は見込めない」と書いてありますが、「そりゃ、そうだろう!」というのが私の実感です。私は介護ロボットに深く関わっていますが、政府が掲げた市場規模にはとても届きそうもないのです。まだまだ課題が山積みです。
また、この本には面白いことが1つ書いてありました。それは、2020年以降、単一事業ではなく、プラットフォームビジネスのような「群」で捉えるビジネスモデルの構築が求められるだろうということです。ただ、今はまだ領域別・機能別にロボットの活用可能性を検証している段階です。
「群」で捉えるビジネスモデルについては詳しいことが何も書かれていないので、執筆者が具体的にどのようなビジネスをイメージしているのかよくわかりません。ただ、海外では技術を社外に横展開するプラットフォーマーが存在するとのこと。
これについては「ルンバ」でおなじみのアイロボット社の例が書かれていました。この会社では自律移動技術をプラットフォーム化して、他社のロボット向けに足回り(=自律移動機能)を提供しているとのこと。海外では技術・機能を商品として捉え、その技術のプラットフォームを構築することでビジネス拡大に成功しているそうです。
私は前々からロボットをバラ売りするモデルから、ユーザーに対してもっと大きなソリューションを提供するビジネスに転換する必要があると感じていましたが、もしかしたら三菱UFJリサーチ&コンサルティングの執筆者も同じような絵をイメージしており、「群」で捉えるビジネスモデルと書いたのかもしれません。
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