2024年8月9日
自治体営業では、「何を提案するか」よりも、「どうすれば会ってもらえるか」を考えることが成功への第一歩である。
こんにちは、関口です。
地方自治体市場への参入には多くの魅力があります。しかし、初めて自治体営業に取り組む企業が、ほぼ例外なく最初に直面する課題があります。
それは、
「担当者との打ち合わせがなかなか設定できない」
ということです。
私自身も、この壁には何度もぶつかりました。
その理由は、自治体特有の意思決定の仕組みにあります。
民間企業では、新しい情報を得るために、あえて営業担当者と積極的に会う企業も少なくありません。
一方、自治体では事情が異なります。
前例のない提案には慎重で、リスクを避ける文化があるため、営業目的と判断された時点で面談を断られることも珍しくありません。
特に実績のない企業は、地元であれば会ってくれる可能性は高いですが、それ以外の地域においては「まず会ってもらうこと」自体が大きなハードルになります。
では、どうすれば打ち合わせを設定できるのでしょうか。
私は、
紹介してもらう
自分でツテをつくる
問い合わせフォームを活用する
電話する
この4つが基本だと考えています。
この中で最も効果的なのは、やはり紹介です。
自治体担当者にとって信頼できる人物からの紹介は、面談への心理的ハードルを大きく下げてくれます。
ただし、一つ注意があります。
紹介で面談が実現したからといって、担当者が提案に興味を持っているとは限りません。
「〇〇議員の紹介だから断れない」などというケースも少なくないからです。
その点は理解したうえで面談に臨む必要があります。
では、紹介者がいない場合は、まず接点づくりから始めます。
例えば、
自治体主催のセミナー
展示会
地域イベント
などへ継続的に参加することで、担当者との信頼関係を築いていく方法があります。
特に地元や近隣自治体であれば、何度も足を運びやすく、関係づくりもしやすくなります。
紹介だけに頼る必要はありません。
ホームページの問い合わせフォームから情報提供を行う方法も有効です。
営業っぽい内容の場合、反応率は高くありませんが、興味を持つ自治体を見極められるというメリットがあります。
一方、電話営業は慎重に行うべきです。
自治体では営業電話そのものを敬遠する傾向があり、「課内で検討し、必要なら連絡します」で終わってしまうことも少なくありません。
面談につながりそうな段階では、次の3点を意識すると効果的です。
自治体にどのようなメリットがあるかを具体的に伝える
他の自治体における導入実績を示し、信頼性を高める
「一度詳しくご説明したい」と自然に次の行動を提案する
大切なのは、一方的に売り込むことではありません。
担当者が「話を聞く価値がある」と感じられる情報を提供することです。
自治体営業では、「何を提案するか」以前に、「どうすれば会ってもらえるか」が最初の勝負になります。
まずは面談のハードルを理解し、それに合ったアプローチを選ぶことが、自治体市場への第一歩になるのです。