2019年6月24日
トヨタ生産方式、自働化、ジャスト・イン・タイム、品質改善、カイゼン
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
先日、名古屋へ出張した際、トヨタ産業技術記念館を訪れる機会がありました。
館内には、トヨタ生産方式を紹介する展示コーナーがあり、改めてその考え方に触れることができました。
トヨタ生産方式は、「自働化」と「ジャスト・イン・タイム」という二つの柱によって支えられています。
この考え方自体は、多くの方がご存じかもしれません。
しかし、今回私が改めて印象に残ったのは、「自働化」の原点でした。
「自働化」は一般的な「自動化」とは違います。
文字をよく見ると、「働」の字には「にんべん」が付いています。
この「にんべん」には、人の知恵や判断を取り入れた仕組みという意味が込められています。
そのルーツは、豊田佐吉が発明した自動織機にあります。
この織機には、たて糸やよこ糸が一本でも切れると、自動的に機械が停止する仕組みが組み込まれていました。
そのまま運転を続けて不良品を大量に作るのではなく、異常が発生した時点で止める。
この発想が、現在のトヨタ生産方式に受け継がれているのです。
私はアメリカの大学院でオペレーション・マネジメントを学んでいた頃、授業でトヨタ生産方式を紹介するビデオを見たことがあります。
英語の授業にもかかわらず、「カイゼン」「カンバン」「アンドン」といった日本語がそのまま使われていたことを、今でもよく覚えています。
当時は生産効率や改善活動に目が向いていましたが、今回改めて記念館を訪れ、「異常があれば止める」という考え方こそが、品質を支える原点なのだと再認識しました。
この考え方は、製造業だけに当てはまるものではありません。
仕事では、問題が起きても、「とりあえず進めよう」としてしまうことがあります。
しかし、小さな異常を見過ごした結果、後になって大きな問題へ発展することは少なくありません。
だからこそ、異常に気付いたら立ち止まり、原因を突き止め、改善する。
この姿勢こそが、トヨタ生産方式の本質であり、あらゆる業種に共通する考え方ではないでしょうか。