2019年6月14日
リーン・スタートアップ、新規事業、KPI、仮説検証、イノベーション会計
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
エリック・リース著『リーン・スタートアップ』を読みました。
この本のテーマは、新規事業を成功させるために、無駄をできるだけ減らしながら仮説検証を繰り返していくことです。
学ぶべきことは数多くありますが、今回、私が特に印象に残ったのは、「Innovation Accounting(革新会計)」という考え方でした。
一般的な管理会計や財務会計では、売上や利益など、最終的な結果をもとに事業を評価します。
しかし、新規事業では、成果が出るまでに時間がかかることも少なくありません。
そのため、結果だけを見ていては、適切な判断ができない場合があります。
そこで著者が重視しているのが、「行動につながる評価基準(Actionable Metrics)」です。
つまり、最終的な成果だけではなく、その成果につながる途中のプロセスを測るという考え方です。
一方で、見かけは良くても経営判断には役立たない数字を、「虚栄の評価基準(Vanity Metrics)」と呼んでいます。
例えば、「総顧客数」が増えていたとしても、それだけで事業が順調とは言えません。
重要なのは、その顧客がどこから集まり、購入率は改善しているのか、継続して利用しているのか、といった数字です。
こうした数字を追いかけることで、初めて「次に何を改善すべきか」が見えてきます。
私は、この考え方は新規事業だけではなく、既存事業にもそのまま当てはまると感じました。
売上や利益という結果だけを管理するのではなく、その結果を生み出しているプロセスを管理すること。
どの行動が成果につながり、どこに課題があるのかを把握し、改善を積み重ねていくこと。
それこそが、経営改善の本質ではないでしょうか。
実は、私が「戦略プロセス経営実践会」でご支援している内容も、この考え方と非常に共通しています。
戦略を描くだけではなく、その戦略が計画どおり進んでいるかを途中の指標で確認しながら、必要に応じて軌道修正を行う。
その積み重ねが、新規事業の成功確率を高め、既存事業の改善にもつながると考えています。
『リーン・スタートアップ』には、他にも参考になる考え方が数多く紹介されていました。