2020年6月14日
5G、VR・AR・MR、XR、ホロレンズ
こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。
宝島社から出版された『5Gの衝撃』という本を読みました。
今回は、この本の内容も交えながら、「5Gによって何が変わるのか」を改めて考えてみたいと思います。
2020年春から始まった次世代移動通信システム「5G」は、従来の4Gと比べて通信速度が飛躍的に向上し、大容量データを瞬時に送受信できるようになります。
もちろん、スマートフォンの利便性も向上します。しかし、5Gの本当の価値はそこではありません。
私が最も注目しているのは、IoT(Internet of Things)と呼ばれる「あらゆるモノがインターネットにつながる社会」を現実のものにすることです。
さらに、5Gによって大きく普及が期待されている技術があります。
それがVR(Virtual Reality:仮想現実)やAR(Augmented Reality:拡張現実)です。
これまでにもVRやARは注目されてきました。しかし、通信速度や通信容量の制約から、本格的な普及には至っていませんでした。
例えば、Google Glassが話題になったことを覚えている方も多いでしょう。しかし、市場全体へ広がるまでには至りませんでした。
さらに最近では、VRやARに加え、MR(Mixed Reality:複合現実)という技術も登場しています。
MRは、現実空間とデジタル空間をより自然に融合させる技術で、最近ではVR・AR・MRをまとめて「XR」と呼ぶようにもなっています。
本書では、MRを活用した代表例として、マイクロソフトのHoloLensが紹介されていました。
例えば工場では、これまで新人作業員は先輩の作業を見ながら仕事を覚えるのが一般的でした。
しかしHoloLensを活用すれば、目の前の部品に重ねて組立手順や注意点を表示できるため、経験の少ない作業員でも効率よく作業を習得できるようになります。
これは製造業だけの話ではありません。
教育、医療、建設、保守・点検など、さまざまな分野で同じような活用が期待されています。
5Gは単に通信速度が速くなる技術ではありません。
これまで技術的には存在していても実用化が難しかったサービスを、一気に現実のものへ変えていく基盤技術なのです。
これから企業が注目すべきなのは、「5Gそのもの」ではなく、「5Gによって何が可能になるのか」という視点ではないでしょうか。