【新 特別レポート】は20のパート(ページ)で構成されています。
1つ前のパートでは「独立後、いつ、どこで、つまずきやすいか?」という内容をお伝えしました。
このパートでは、チャンスを見つけ、生き残り、躍進するためには何をするべきでかについて、ヒントをいくつかお知らせします。
1つ目は、「自分(自社)を理解する」ということです。これは「自分は何ができるのか?」「これまで、どこで、どのような成果を出してきたのか?」と突き詰めて検討することです。
しかし、ここで気をつけるべきことがあります。それは、「本当にあなたがやったことですか?」「あなたの力で再現できることですか?」ということ。
もしかしたら、勤務先のブランド力や肩書があったからできたことかもしれません。優秀な部下が何人もいたお陰でできたのかもしれません。潤沢な資金があったからかもしれません。こういう点についてもよく理解することです。
2つ目は、「市場(顧客)を理解する」ということ。これは、あなたが狙っているターゲット市場において、どのような顧客がいるのか? 彼らはどのような問題を抱えているのか? ということをよく理解することです。あなたのコンサルタントとしての役割は、クライアントの問題を解決することです。ということは、あなたの方からその問題を提起してあげなければなりません。
3つ目は「競合を理解する」ということです。当たり前のことですが、あなたが狙っている市場(セグメント)には他の人(プレイヤー)もいます。そこで、競合は「どのようなサービスを、どのように提供し、それはいくらか?」などについて理解しなければなりません。
以上の3つのことは専門用語で3C(Company, Customer, Competitor)と呼ばれており、自社の戦略を検討する際に使うフレームワークとして広く使われています。
専門の業者に委託して調査する必要などありませんが、私は一定以上の時間を費やして3Cを行うことは、ひとり社長の経営コンサルタントとしてあまりにも当たり前のことだと考えています。
しかし、私の『独立経営コンサルタントの今すぐ改革』というサービスの提供を通じて痛感したことは、独りよがりな想いだけで事業を考え、市場(顧客)や競合についてあまり理解していない人が意外と多いということ。
それも技術職上がりの人ではなく、経営コンサルタントの国家資格を持っているような人が、自分の事業の市場(顧客)や競合について理解していないことがあるのです。おそらく、資格の獲得に向けて教科書などで学んだだけで、実践したことがないからそういうことになってしまうのではと考えています。
3Cをよく検討した上で、「どこの市場(セグメント)を狙うべきか?」「何をウリに自分を売り出すのか?」「顧客に対して何を解決策(価値)として提供すべきか?」といったことを明確にする必要があります。
印籠をかざすごとく「中小企業診断士の資格があります」「MBAを持っています」などと主張するだけでは顧客は来ないのです。
また、先に「一般的に、中小企業の社長は、税務・財務に関して困ったことがあると、まずは顧問税理士に相談を持ちかけるでしょう」と書きました。ということは、あなたが「私は財務を専門とするコンサルタントです」などと名乗るだけでは、選ばれることはないのです。
同様に、自分のホームページに「●●サービス」などと名付けたサービスを記載し、説明を加えたところで、いくら待っても申し込みは来ないはずです。
こういったことを考え、市場(顧客)や競合について理解した上で、あなたなりに「こうやればうまくいくはずだ」と仮説を立てることが、チャンスを見つけ、生き残り、躍進するために必要なのです。
このパートは、いかがでしたか?
前にもお伝えした通り、以下について明確にすることがとても重要です。
このレポートには全部で20ものパートがあります。レポートを繰り返し読み、考えながらあなたの場合、「どのようなサービスを」「どのような存在として」「どこで、誰を対象に」「どのような形で提供するのか?」ということについて、必死に考え抜くことをおすすめします。
読みながら考え抜くことです。そのために必要な情報をこのレポートから得てください。
レポートを読んでも「解決できない」という方は、こちらの相談サービスをご利用ください。
なお、赤字で記した「どのような存在として」は最も重要なことです。これが高値の設定を可能にするからです。その一方、これが「安価な人」として見られてしまう要因にもなるのです。詳しいことは後の「パート15」にて解説しています。