戦略とプロセスを明確化した事業デザイン:
自らに選択肢があることを知りながら「できない」を「できる」に!
戦略プロセス経営実践会の関口です。
今回ご紹介する「集客の知恵」は、セミナーでのちょっとした演出の差が、「営業っぽい説明会」に見えるか、「価値ある学びの場」に映るか――
その分かれ道になるという話です。
タイトルは、
「自身の上司をセンセイとして持ち上げるセミナーの開催!」
身内の人間をわざわざ“センセイ”と呼んで持ち上げる?
一見すると、ちょっとやりすぎにも見える演出ですが、これがとんでもなく効果的だったのです。
■ 「礼儀正しさ」が逆効果になる場合も…
私がかつて、中小企業で健康食品の通販事業の責任者をしていた頃の話です。ある会社が主催する「●●研究会」に法人会員として参加しており、特典として、月に1回、無料でセミナーに参加することができました。
当時は、複数の会社のセミナーに何度も参加したのですが――
中には「下手だな〜」と思ってしまう会社があったわけです。
典型例がこちら。
会場に到着すると、スタッフたちはとにかくペコペコ。まだ1円も払っていない参加者(見込み客)に対して、「ありがとうございました!」「本日はよろしくお願いいたします!」の嵐。
部長も、事務局の一般社員も、全員が大きな声で「ありがとうございました!」と、ひたすら頭を下げまくる。
たしかに、礼儀正しいのはいいことです。しかし、“無料セミナー”の段階でそこまでペコペコやってしまうと…参加者側の気持ちはどうなるか?
参加者からすると、
「これは営業の説明会か?」
「なんだか業者っぽいな…」と、上から目線で見られてしまう可能性が高くなるのです。
これでは、本当に伝えたい内容が「営業臭」にかき消されてしまうことも。
つまり、「下の立場」に自ら入り込んでしまっている状態。これは、もったいない!
■ 上手な会社は、上司を“センセイ”にしていた!
では、上手い会社はどうしていたのか?
なんとその会社では、自社の上司を「○○センセイ」として登壇させていたのです。
司会役の社員(部下)がこう紹介します。
「本日は○○先生から、貴重なお話をうかがえる機会です。」
「○○先生は○○分野の第一人者として、□□で長年活躍され…」
「それでは皆さま、盛大な拍手で○○先生をお迎えください!」
と、こんな具合に、自社の上司を堂々と“センセイ”として演出していたのです。
当然、参加者の空気感もまるで違います。
「へぇ〜、先生から話が聞けるなんて、貴重だな」と、自然と耳を傾けるモードに入る。
そうなると、話の中身そのものにも価値があるように感じられるのです。
同じ内容を話していたとしても、“弊社の○○部長”より“○○先生”の方が説得力が何倍にもなる、というわけです。
■ セミナー会場での“空気”の違いは歴然
実際、セミナー会場で参加者の反応を見れば、この違いは一目瞭然です。
全く同じセミナー内容だったとしても、ちょっとした“見せ方の違い”が、セミナー全体の価値を一気に引き上げてしまうのです。
■ 「大学の肩書」を活かして“権威性”を演出する
ちなみに、“○○先生”と呼ばれていたその方、実は会社の中では上司だったわけですが、同時に大学の特任教授という肩書も持っていたんですね。
そこで、セミナーでは「大学の肩書」を前面に出して紹介していたのです。
部下は、
「実はこの人、僕の上司なんです!」
なんてバカ正直な紹介はしません。
あくまで「○○先生」として、大学の肩書を使い、“権威性”をしっかり演出していました。
この演出、地味に見えてとても大きな効果があります。
■ まとめ:同じセミナーでも「演出」で結果が変わる
要するに、こういうことです。
同じ会場、同じ話の中身、同じ登壇者――
でも、
これ、見た目の違いだけじゃありません。
“信頼されるか、されないか”という本質的な差を生む要素なのです。
この話、「ちょっとした工夫でしょ?」と思われるかもしれません。
でも、この“ちょっとした違い”が集客や契約に直結するケースは少なくありません。
ぜひ、あなたの会社でも「演出」の持つ力、意識してみてください。
「今すぐ全部読みたい!」という方へ――
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「集客って、なんでこんなに難しいんだろう…」そんなふうに感じたことはありませんか?
私自身も、これまで何度も試行錯誤を重ねてきました。この「12の集客の知恵」は、私が実際に見聞きし、「これはすごい」「面白い」と強く感じた、“現場のリアルな気づき”を集めたものです。
うまくいかない時のヒントに。少しだけ方向を変えたいときの材料として。あなたの集客活動に役立つヒントが、きっと見つかるはずです。
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