【特別レポート】は計20のパートで構成されています。ひとりコンサルタント向けの情報が満載です。こちらのページは「プロローグ」となります。「プロローグ」の後に、「パート1」が続きます。

『個人経営コンサルタントの事業戦略:法人を攻めてニッチでNo.1を狙う』の世界へようこそ。

戦略プロセス経営実践会の関口です。このレポートは計20の【パート】で構成されています。また、「入門編」「中級編」「中上級編」「上級編」と4つにレベル分けしてあります。

最初からしっかり読み込んでいただければ、「個人でやっている経営コンサルタントとして、何について、どこから、どのように検討しなければならないのか?」「どこに、どういう落とし穴があるのか?」「巷に出回っている成功法則とその実態」などについて、よく理解できるようになるはずです。

独立経営コンサルタント

ところで、巷には、個人で頑張っているコンサルタント向けにさまざまな情報が錯綜しています。いわゆる「〇〇であなたも成功する」という類の情報です。

多くの人は「打ち出の小槌」を求めようとします。だから、「〇〇であなたも成功する」という売り出し方(見せ方)をした方が、人は食いついてくる(その気になる)のです。

しかし、キャリア、年齢、手持ちの資金などはそれぞれ異なります。皆に対して「〇〇であなたも成功する」などというオイシイ話はないのです。

そんな私も「〇〇であなたも成功する」という情報に翻弄され、期待感を膨らませて無駄な出費を続けました。

でも、あることを確信したのです。それは枝葉の部分にてんやわんやしても無駄であるということ。別の言い方をすれば、さまざまな情報が溢れていますが、全ては次のことを明確にすることが大前提であるということです。

  • どのようなサービスを、
  • どのような存在として、
  • どこで、
  • 誰を対象に、
  • どのような形で提供するのか?

つまり、「今の自分を最大限に生かす」

これが非常に重要です。「〇〇であなたも成功する」などという宣伝文句にその気にさせられて、高額講座などに飛びついたあげく、参加することで満足してはいけません。今の自分に何かを追加しようとするのではなく、「どうしたら、今の自分を最大限に生かすことができるのか?」ということを考えるべきです。

 

そのためにも、…

「(自分に価値を見出してくれる)顧客は一体、誰なのか?」

「その顧客が対価を払う価値とは何か?」

「その顧客がサービスから得られる何に価値を見出すのか?」

こういうことをまずは明確にすることが非常に重要です。もちろん、これらは「仮説」となります。

これは、一見すると、「とても簡単なことでは?」と思うかもしれません。しかし、意外と難しいのです。「意外と」と表現するよりも、かなり難しいと言えます。その理由は、あなたを取り巻く市場や競合サービスなどを理解した上で「あなたのやり方」を決めなければならないから。

なのに、多くの人は「〇〇であなたも成功する」という情報を鵜呑みにし、「思い込み」「思い付き」で判断してしまうがち。

そこで、このレポートをご用意いたしました。以下(図に記載した内容)について明確にするためにも、このレポートを読みながら必死になってご自身の事業について考えてみてください。そのために必要な情報をこのレポートでは提供しています。

さて、私が経営コンサルタントについて意識し始めたのは1990年代のこと。MBA取得のため、オリンパスを辞めてアメリカのビジネススクール(経営大学院)に留学していたときのことでした。

留学中にビジネススクールを休学し、マサチューセッツ州にある大手医療機器メーカーで仕事をしたのですが、当時のことは今でもよく覚えています。

広大な敷地にグリーンの芝生、大きな池があり、元気よくアヒルが泳いでいました。社屋内に目を向ければ、素晴らしいカフェテリアをはじめ、クリーニングの取次店やクイックマッサージ店までありました。

1990年代の当時、日本にはまだ、クイックマッサージ店をあまり見かけることがありませんでした。「素晴らしい環境で仕事をしているな!すげーなー!!」と思いました。

医療機器メーカーはBoston Scientificという会社だったのですが、当初、私はその会社について何も知りませんでした。ある日突然、その会社の採用担当者から「Mr.Sekiguchiをインタビューしたい!」と、連絡があったのでした。

その電話を掛けてきたのは、Boston Scientific社の人事担当者でした。後でわかったのですが、その人はBoston Scientific社に常駐し、採用を主たる業務とする経営コンサルタントだったのです。当時の私は、「コンサルタント=外部から月1~2回ほど訪問してくる人」というイメージだったので、一般社員と同じように毎日会社に出勤してくるコンサルタントの存在を知り、驚くばかりでした。

そして、日本に帰国してから就職したのがGE(ゼネラル・エレクトリック)。当時、そこにはジャック・ウェルチという経営者がいて、日本でも大注目の会社の一つでした。また、朝から晩まで一緒に仕事をするコンサルタントが大勢いました。私は、KPМGや野村総研(NRI)からやって来たコンサルタントたちで構成されるプロジェクトチームの束ね役を担っていました。派遣がいて、コンサルタントもいて、寄り合い所帯のような職場でした。

その後、色々なことがわかってきたのです。それは「経営コンサルタント」には実にさまざまな働き方・稼ぎ方があるということです。一般の社員のようにほぼ毎日、クライアント先に出向く人もいれば、月に1回だけ訪問する人もいます。訪問することなく電話だけで全ての業務を済ませるコンサルタントもいます。

コンサルティングっぽい業務を全くやらないコンサルタントもいます。例えば、サラリーマン時代の人脈をいかして口利き、紹介などの業務で大金を請求する人です。

また、経営者を対象にしたコンサルティングもあれば、一般社員と一緒にプロジェクトに取り組むスタイルもあります。今は、テクノロジーの進展もあり、経営コンサルタントの働き方は非常に多様化しています。訪問しなくても企業向けにコンサルティングができるようになりました。

ところで、コンサルタント、あるいは、コンサルタントのような存在として、上手くキャリアを築いていくためにはいろいろなことが必要です。まずは「あなたの顧客は誰か?」ということを明確にしなければなりません。その顧客に対して、あなたが提供する価値は何なのか? その価値を提供し顧客に満足してもらうために、あなたはどのようなサービスを提供するのでしょうか?

しかし、よく考えてみて下さい。

そもそも仕事が取れなければ何も始まりません。サービスを提供して顧客(クライアント)に満足してもらうことが必要なのですが、受注できなければ満足も不満足もないのです。サラリーマン時代に「仕事ができる」「優秀」と評価されていた人でも、ひとりコンサルタントになったら話は全く別です。ということは、受注できるようになることが最も重要だということ。

そこで、このレポートでは、「受注できるようになるために必要なこと」を中心に説明しています。

ところで、巷でよく見られる個人事業主・零細事業経営者向けのサービスの多くは、グループ(集団)を対象に、一辺倒なことを提供しています。

人は、それぞれ手持ちの資金、強み、過去の経験などが異なるのに…。

当然ながら、同じように個人事業主・零細事業経営者とはいえ、「攻め方」「やり方」はそれぞれによって異なるはず。

これは当たり前です。

手持ちの資金が100万円の人もいれば、5,000万円ほど使い込んでもOKという人もいるのです。30代と60代の間にもキャリア、テクノロジーへの精通など、さまざまな違いがあり、「攻め方」は人によって異なるはずです。

それにも関わらず、個人事業主・零細事業経営者向けの経営支援サービスの多くは、「こうやれば儲かります!」式の「ツールありき」「手法ありき」となっています。「戦術ありき」ということなのです。

これについては独立した経営コンサルタント向けのサービスについても全く同じことが言えます。

皆を同じやり方で誘導しようとしているサービスが多いのです。「一緒くた」な扱いになっているのです。それは「Facebookの活用ありき」かもしれません。「WEBマーケティグ」ありきかもしれません。あるいは「出版ありき」かもしれません。

グルーブ(多数)を対象に、ベルトコンベア式のごとく、一緒くたにして皆に同じサービスを提供するのです。「●●で成功します!」と叫びながら…。

しかし、あなたは、あなたであり、ヨソの人とは違うはずでは?

だからこそ、「今の自分を最大限に生かす」ことを検討すべきなのです。

独立した経営コンサルタント

また、目先の目標すら達成できていない経営コンサルタントに対して、年収3,000万円やら1億円などとカネの匂いで惹きつける「集客方法」も横行しています。先にも述べた通り、期待感を大きく刺激してくるのです。

その手のサービスには、「受講開始から2週間後に300万円のコンサル契約を獲得しました」「わずか2カ月で売上が倍になりました!」「1億円を叩き出した!」などと、冷静になってよく検討してみると胡散臭い顧客の声(成功談)が次から次へと掲載されているケースをよく見かけます。「凄いだろ!」「これであなたも儲かります!」「次はあなたが儲ける番です!」と言わんばかりの派手な演出が目立つのです。

独立した経営コンサルタント

この手の宣伝については、どの顧客の声(成功談)も、Before(前)とAfter(後)を結ぶ因果関係が不透明なのです。

大きな目標は、小さな成功を繰り返しながら、1つ1つ階段を昇っていった結果として達成されます。ところが、よく目にする顧客の声は、どれもBefore(前)とAfter(後)の途中経過が空白です。

Before(前)とAfter(後)を結ぶ因果関係が不透明なまま、一気に10段飛びをしているような見せ方をしているのです。

具体的に何を新たに行ったのか? 何をどう変えたのか? 何に、いくらを投入した結果、どのようなリターンがあったのか? それらは時間の経過と共にどのように変化していったのか?

このようなロジックの欠片も殆どないまま、「こんなに儲かりました!」「1億円を叩き出しました!」などという声(成功談)を繰り返し見せつけてくる人も。それに協力する輩も多数いるのです。

WEB上は「何でもあり!」の世界です。特に個人・個人事業主向けの世界はすごいです。上手い人は仲間と徒党を組んで、実名、実在の会社名で巧みに演出します。売上300万円の人に対して「セルフイメージが大切だ」「だから自身を大きく見せよう」「今はホラでも、実績は後からついてくるから」などと巧みに説得していることもあります。

だから、年間売上200万円ぽっちの人が、初めは罪悪感を覚えながらも「3,000万円を叩き出しました!」などと振る舞っていることが多々あるのです。

結局のところ、「●●で○○円も儲かりました!」という声については、世間に知られていない非上場の小さな会社のこと。どこまでが本当なのか、全くわからないのです。

私たち経営コンサルタントにとって本当に重要なことは、期待感をむやみに刺激されてしまうことではありません。

「今の自分を最大限に生かす」

これを必死になって検討することです。

だから、一般のビジネスと同様に、事業の戦略が重要なのです。また、その結果を導くためのプロセスも重要です。戦略については、同じように「コンサルティング」という名のサービスを提供していても、人・事業によって大きく異なるのです。

「こうやれば儲かります!」式のごとく「ツールありき」「手法ありき」で、一緒くたにはならないのです。

「エクセルの使い方を教えます!」「Twitterの活用方法を教えます!」「Zoomセミナーの開催方法を教えます!」というような内容の研修であれば一緒くたでも良いのですが…。

とにかく、戦略が重要なのです。というか、その前に「あなたがどうなりたいのか?」ということを明確にすることが先決です。40代、50代にも関わらず、長らくサラリーマンをやってきた人の中には「本当は何がやりたいのか?」がわからない人が意外と少なくないのです。そうなってしまうと、いろいろな事に手を出し、どれも中途半端になってしまうことに…。

それに、まだ実行していないことを描く「戦略」は、常に「仮説」です。そして、その良し悪し(勝ち戦の可能性が高いか低いか)を判断する決め手は、「論理(ロジック)」です。ロジックが決め手だからこそ、結果を導くためのプロセスの明確化が重要になるのです。

あなたは、将来、どのようなキャリアを望んでいるのでしょうか? そこで、経営コンサルタントとして何を売り出すのでしょうか? どこのセグメントを狙い、どのように攻めるのでしょうか? 

 「戦略」が重要なのに…、「リストをたくさん集めれば…」「5G時代を迎えるこれからは動画だ!」「出版して名前を売れば…」などと「ツールありき」になって、ご自身の戦略に対しては疎かになりがちな経営コンサルタントが非常に多いのです。

セグメント別の特性などを考慮することなく、「●●で成功する!」と一緒くたなやり方を鵜のみにしてはいけません。

今は戦略に限らず、マーケティング・経理・人事など、経営に必要な情報は、ネットで検索すれば何でも見つけ出すことが可能です。他の人と一緒くたの形で伝えられる情報も同じでネットで探せば無料で得られるのです。

問題は、溢れんばかりの選択肢(情報の渦)の中から本当に自社(ご自身)に関係するものだけを選別し、整理しなければならないことです。

でも、その前にやるべきことがあります。最も重要なことは、経営コンサルタントとして今後、5年、10年、20年先まで見据えた上、「自分はどうなりたいのか?」「自分は一体、何者か?」「本当はどうしたいのか?」「カネが欲しいのか?」「それとも、煩わしい人間関係と距離を置きたいのか?」「年金がもらえるので、ほどほどに稼げれば良いのか」などということを、ご自身と向き合って明確にすることです。

ご自身の棚卸しが必要なのです。

「自分は一体、何者なのか?」

「顧客にとって本当は何が重要なのか?」

「そんな中、自分は顧客にどのような価値を提供することができるのか?」

このようなことをよく理解することです。これによって次なるアクション(やるべきこと)が見えてくるからです。

繰り返しますが、「5G時代だから動画だ…」「出版して名前を売らないと…」などと「ツールありき」の発想ではマズイのです。…以前から私はそのように感じていました。

 

そこで、この特別レポートでは、これから1年以内に独立する、あるいは独立したが悪戦苦闘しているので早期に「試行錯誤・生き残り・手探り」から抜け出したいと願っている経営コンサルタント向けに「ひとりコンサルビジネス」のポイントについてまとめました。計20ものパートで構成されています。しかも、計20のパートを「入門編」「中級編」「中上級編」「上級編」と4つにレベル分けしました。

ご自身を経営コンサルタントとして売り出すためには、「何を売りにするべきか?」「ご自身の強みを最大限に発揮するためにはどこのセグメントを、どう攻めるべきか?」「手持ちの資金をどう活用するべきか?」

こういうことをキチント定義付けすることが何よりも重要なのです。そのために必要な情報を提供します。

 

この特別レポートを読み終えた後に、「再度、戦略をよく検討してみよう!」「これまでのやり方に拘らずゼロベースで考えてみよう!」などと熱い気持ちになり、何かしらのアクションを起こしていただけることを願うばかりです。

もしかしたら、あなたの頭の中は「Facebookありき」だったかもしれません。定期的に記事(コラム)をアップすることが目的になっていたかもしれません。それとも「WEBマーケティグありき」だったかもしれません」。「出版すれば、成功するのでは?」と「出版ありき」の発想だったかもしれません。

「○○さえあればうまくいくはずなのに…」などという発想から、ぜひ転換してください。

それでは「パート1」からお楽しみ下さい