こちらのページでは、教材『あなたの事業を丸裸にすれば 次なる打ち手が見えてくる』の試し読みができます。「第4章」のイントロダクションと「ポイント1」の全文をそのままお伝えしています。
なお、「第4章:戦略ストーリーづくりの前におさえるべきこと」は、計4つのポイントから構成されています。
第3章では自社の強みの活かしかたの重要性について説明しました。この章は「戦略ストーリーづくりの前におさえるべきこと」と題し、戦略プロセス経営実践会が企業を支援する際に活用しているアプローチのポイントをいくつか紹介する短い章となります。
事業では1つ1つの取り組みがバラバラで単発的だとマズイのです。そうならないためにも会社の事業全体が1つの大きなシステムであると捉える必要があります。1つ1つの取り組みが有機的に連動して機能するように、プロセス(仕事のやり方)を設計することです。1つ1つがビジョン実現に向けた取り組みとしてビジョンや戦略にリンクしなければならないのです。この章を理解すれば、第6章以降の「戦略」や「プロセス」の明確化についての理解がスムーズになるはずです。
一般企業(特に中小企業)の経営サイクルは【図表3:経営サイクル】のようなピラミッド型で表現することができます。
経営はビジョンありきです。「ビジョン」とは将来に対する挑戦的な目標です。トップの想いともいえます。次にビジョンを踏まえて戦略を策定することになります。後に詳しく説明しますが、「戦略」は法人が将来に対して掲げたビジョンである目標をいかに実現するかの課題ないし対策であり、ロジックとなります。ビジョンを踏まえて「戦略」を策定し、それを実行していくための「計画」を立案します。さらに、計画したことができているかどうかを「管理」する必要があります。これら一連のやるべきことを「日常の業務」が支えています。
ちなみに、ビジョンは変化します。ビジネスモデルが最終的に決まるまでにビジョンが変わってしまうかもしれないのです(ビジネスモデルについては後に説明します)。だから、ビジョンには力を入れすぎず、こだわりすぎない方が良いでしょう。後に説明する競合分析などを行った結果としてビジョンがすっかり変わってしまう可能性すらあるのです。
なお、壮大なビジョンを持つことは非常に重要であり、戦略プロセス経営実践会ではそのようなビジョン実現のお手伝いを行っています。後に戦略策定のポイントを説明しますが、これまでの学びや反省を踏まえながらビジョンを策定していただきたいのです。「わが社は何をしようとしているのか?」「どうなりたいのか?」といったことを検討するのです。
第4章の「ポイント1」はいかがでしたか?
この章の「ポイント2」以降の内容につきましては、教材を購入された上、ご確認ください。