【関口のつぶやき、感じたこと 050】 

2020年 10月 18日(日

  • 定年消滅
  • 70歳定年法
  • 共存社会

こんにちは。戦略プロセス経営実践会の関口です。

週刊東洋経済の10月17日号(2020年)に「定年消滅」という特集記事が掲載されていました。20ページくらいある大特集でした。

この特集で最初に紹介された記事の内容は、70歳定年が事業主の努力義務となる「70歳定年法」とも呼ばれる「改正高年齢者雇用安定法」が来年(2021年)4月1日から施行されるとのことでした。

他にも定年関連のさまざまな記事がありましたが、この特集で私が最も注目したのは二人のインタビュー記事です。

一人は、ライフネット生命を開業し、現在は立命館アジア太平洋大学の学長である出口治明氏。もう一人は『定年前後の「やってはいけない」』などの著者であり、69歳でシニア向けの人材紹介会社を立ち上げた郡山史郎氏です。

出口氏の主張については「定年制廃止」と「シニアこそ起業すべき」という表現でまとめることができます。特に、印象的だったのは「挑戦し続ければ、思いがけない世界が広がっているかもしれない」という言葉でした。

一方、郡山氏は、人生は45歳くらいを境に、前半戦と後半戦に分けられると述べていました。前半戦は同年代が横並びで競い合う「競争社会」で、後半戦は立場やプライベートの状況が異なる個々人が過ごす「共存社会」といえるとのこと。

そして45歳あたりで職業人生をいったんリセットして、「競争社会」から「共存社会」へと頭を切り替えることが大事で、自分がやりたいことに向けて準備を始めたらいいと主張されていました。

お二人の言葉から私が感じ取ったことは、「定年という制度を気にすることなく、長い人生、自分がやりたいことに挑戦しよう」ということです。実際に、お二人とも定年制には反対との意見でした。

出口氏は、今や企業はダイバーシティーが当たり前で年齢フリーが世界の常識にも関わらず、明日で定年になるから明後日から会社に来なくていいなどという制度は非人間的だとの指摘。一方の郡山氏は、政府が雇用延長を促すと、働く人は「これで安泰」とあぐらをかいてしまうとのこと。

今後は、元気な高齢者がまだまだ増えていきます。生きがい、やりがい、人との交流などを求めて、さまざまな職業で活躍するシニアが増えていくことは間違いないでしょう。

コロナの影響もありリモートで仕事をする環境も整ってきましたが、サラリーマン時代の経験を活かして経営コンサルタントとして活躍する人も増えてくるはずです。

また「高齢者だから○○」「定年後は□□□」と括ってしまう、決めつけてしまうような見方は良くありません。さまざまな生き方の選択があり、しかも高齢者の出番が社会のあらゆる場面に広がっていくことを願うばかりです。

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